再生可能エネルギーの開発運営を行う、NOVAL。その本社横で2022年に開店したのが、コースを基本とした創作イタリアンの「Pasta magari」だ。一般のレストランとの大きな違いが、照明や空調、調理で使うIHも、電力はすべて再生可能エネルギーを使っているという点。
「カーポートの上、レストラン・本社屋上にソーラーパネルを設置してあり、すべて太陽光発電でまかなっています。これからの外食産業は、再エネ利用のカタチが主流になっていくのではないでしょうか」とマネージャーの堂下治さん。
フードマイレージ(食料の輸送距離)削減も意識し、食材の主役は茨城県産。冷製豆乳ポタージュは地元トウモロコシの自然な甘さが次の一口を誘い、夏野菜と県産豚のパッパルデッレ(幅広のパスタ)は県産豚の旨みや夏野菜の濃い味わいが口に広がる。前菜に使われる、県産エディブルフラワー(食用花)の美しさときたら!
「メロンなどの果実から野菜、常陸牛や海の幸まで、茨城は四季を通して食材が豊富。なるべく塩味を抑え、食材自体のおいしさを伝えたいと思っています」と堂下さん。