大人は懐かしく子どもには新たな発見が!
普段食べている商品の製造ラインを見ることができる
小学生以上の家族連れには特におすすめ!
明治なるほどファクトリー守谷
つくばエクスプレス・常総線が通う守谷駅から車で約12分、高速であれば谷和原ICで降りて約15分で到着する「明治なるほどファクトリー守谷」。敷地は非常に広大で生乳を運んでくるタンクローリーを受け入れるレーンが設けられています。
ファクトリーの手前には、牛のモニュメントが3匹置かれており、遠目に見ると「えっ!?」と本物がいるように勘違いしてしまったので、初めて行く人はご注意を(笑)。
静かな守谷工場内にいると清々しい気持ちになってきます。
さて、「明治なるほどファクトリー守谷」で見学できるのは、主にヨーグルト製品がどのように作られているのかという内容です。
もちろんそれだけではなく、牛乳や乳製品、乳酸菌のことを、楽しくわかりやすく知ることができます。
例えば、小学生以下の子どもがいるご家庭であれば、食に関する知識を学ぶチャンスになりますし、普段コンビニやスーパーで販売されている乳製品が実際にどう作られているのかを目前にすることで、より親近感を持って食品に接することができるようになると思います。
また、純粋に「明治」のもの作りを知りたいという人や工場好きな人にも、もちろんおすすめです。しっかりと生産ラインを見学することで、すでに知っているであろうヨーグルト作りの知識を深めることができます。
入口に入って迎えてくれるのはウェルカムボード。日付も掲示されているのでファクトリーを訪れた際の記念撮影にはもってこいです。
中に入り、大きなR-1の壁を超えて進んでいくとシアタールームがあります。
見学時には、まずここで「明治」がどのような思いで牛乳、乳製品、チョコレートの原料を確保しているのかということから、普段どういう研究を行なっていて、安全安心な商品を生産するのにどういう取組みを行なっているのかを視聴します。映像が終わって説明を受けたら、いよいよ見学通路へ進んでいきます。
「工場見学ストリート入口」をくぐって、最初に見るのは「乳酸菌と健康コーナー」。
映像を通して牛乳や乳酸菌のことを学ぶことができます。
続いて「明治なるほどファクトリー守谷」で行われていることの映像解説を経て、見学通路から実際の製造ラインを見ていきます。工場内は衛生面への配慮もあって撮影禁止ですが、多種多様な商品がどのように出来ていくのかを見るのは面白く、一定のリズム感で淡々と流れていくレーンを見ていると心が落ち着いていくような気がします。
「明治なるほどファクトリー守谷」では、一部の商品を除いて容器から中身まで工場内ですべてを生産していて、ヨーグルトの容器がどのように作られているのかの現場も見ることができますが、そこは普段見ることのできない珍しいシーンではないでしょうか。
また、異物混入や容量のミスなどを検知する機能がどれだけ精緻に作動しているかについての解説もあり、「明治」の高い品質管理にも驚かされると思います。
見学後は、食育ルームで食育講座などが行われて終了。
状況にもよりますが見学ツアーは約70分。長いようですが、案内してくれるスタッフさんとの会話も楽しくアッという間に時間が過ぎていきます。
館内には新商品も含めた「明治」のアイテム展示からR-1などの容器を用いて作った工作コーナーもあり。
昭和時代の牛乳パックのパッケージデザインも置かれていて、これがまたレトロでカッコいいので、歴史好きな大人にはたまらなそうです。
こういった食育に関する体験は大人になっても意外と忘れないもの。実際に工場内を取材しながら以前に同じ話を聞いたことがあるような気持ちになったので、大人であれば懐かしく感じる方もいると思います。もちろん小学生高学年などの子どもにとっては、いつまでも頭の片隅に残る学びの時間になるでしょう。
特に、ヨーグルトなどの乳製品は私たちの生活にも密接で、発酵といった作用の仕組みは比較的、理解しやすいことでもあります。まずは身近なところから化学を知るという意味でもおすすめです!
INFORMATION
明治なるほどファクトリー守谷
〒302-0117 茨城県守谷市野木崎3456
スーパードライ ミュージアム
とにかく美味しいスーパードライを最高の状態で飲める!
エンタメ要素抜群! 大人も子どもも関係なく上がる!
仲間と行くのもよし! 家族で楽しむのも◎!
入口からしてスーパードライらしい洗練されたゲートがお出迎え。
守谷駅から車で約10分程度の場所にある「スーパードライ ミュージアム」。予約制の無料送迎バスも出ているので、ぜひ利用したいところです。
というのも、後で説明しますが、見学後にはできたてのスーパードライをミュージアム内で試飲することができるので、できれば車でなく電車などで行きたいところ! というわけなんです。
ワクワクしながら入っていくと広々としたエントランスにミュージアムショップがあり、缶ビールはもちろん、ジョッキやグラスなどからTシャツ、ジャケットといったアパレルなどもあり。遊びにきた記念やお土産として最適なものがズラリ!
スーベニアグッズ好きな人は見学スタートからテンションが上がってしまうこと間違いなしでしょう。個人的には、守谷の方に来る用事があったら、このミュージアムショップに来るだけのために訪れてもいいのではないかと感じるほどでした。
改めて「スーパードライ ミュージアム」はどういう場所なのかを振り返ります。
2021年4月に茨城県守谷市のアサヒビール茨城工場にオープンした施設であり、スーパードライのブランドの世界観を五感で体感できる体験型ミュージアムです。
ツアーは約60分間でドライクルーの方がミュージアムについて非常にわかりやすく説明しながら案内してくれます。
まずは受付横の奥にあるスーパードライシアターからツアーがスタート。中に入ると、さながらアミューズメントパークにある映画館のよう! 3面のワイドスクリーンに重低音の効いたサウンドでスーパードライが何たるかを教えて語りかけてきます。
ミュージアム入口はこの先に何があるのか気になってしまうような作りになっていて、イメージカラーのブラック×レッド×シルバーで彩られた道が真っ直ぐ続きます。地面に引かれている赤いラインの間、つまり真ん中を通って進むわけですが左右にはスーパードライの原料やどういう製品なのかがモニターに映し出され、早くもワクワクが止まらないことでしょう!
通路を抜けると、長いエスカレーターが。隣にある階段に並んだ1200本の350ml缶ビールの写真。これが意味するところをドライクルーから聞いてびっくり!ぜひツアーに参加して、この秘密を知ってほしい。
登りきったフロアにふんわりと漂ってくる麦汁の香り。
ビール好きからしたら我慢できなくなってしまうこと確実! こういうのも工場の中にあるミュージアムならではの臨場感ある体験ではないでしょうか?
ビールの元、麦汁の仕込み室では6種類の釜を上から見ることができ、管理室ではその模様をチェックしていました。
そもそもスーパードライにおける辛口とはなんなのか? という説明を経て発酵タンクの中に起こっていることを酵母目線で体験するコーナーに。
この色鮮やかなインスタレーションはちょっと想像していなかったような華やかさでした。見ているだけで楽しめるうえに酵母の気持ちになれるというのも楽しいですね。
その後は窓から実際の発酵タンクがズラリと並んでいる光景を堪能することができました。
ここから関東圏にある5県にビールが出荷されているということで、その人気の高さを改めて思い知らされました。
そして、何といっても驚かされたのが、ツアー参加者がスーパードライになって工場内を駆け巡るという映像アトラクション、スーパードライゴーライドです。
座って映像に囲まれているだけのようでいて、実際に工場内を高速移動しているような内容になっていて迫力満点! さながらジェットコースターのような興奮がありました。
その後はアサヒビールが提唱する新たなお酒の飲み方スマートドリンキングの解説やサステナブルな活動の具体的な内容がわかるコーナーに続きます。
そして、お待ちかね! 最後に到着するのは試飲会場スーパードライホールです。
試飲タイムは20分間ほど、できたてのスーパードライやソフトドリンクを味わうことができますが、これが想像していた以上に最高!
1人2杯までの試飲が可能。1杯目はドライクルーに注いでもらい2杯目は自身で注ぐサーブ体験やビールの泡にプリントできる泡アートが楽しめるとあって、試飲時間もとことん楽しむことができました。
ホールにはテラススペースもあって眺めが最高でした。 ここから守谷の町と工場の景観を楽しみながら飲むスーパードライは他に比べようがないほどに美味しいですね。
スーパードライ ミュージアムは、ビールということもあって大人たちが行くと面白いように感じられるでしょうけど、子どもでも思いっきり笑顔になれる内容です。アトラクションも充実しているし、家族で、ちょっとしたお出かけ感覚で遊びにいくのもいいのではないでしょうか? ビール好きなら言わずもがな最高の時間が過ごせるので、仲間と一緒に休日を謳歌するために訪れるのにもぴったり。わざわざ行く価値がある充実した体験があります。
INFORMATION
スーパードライ ミュージアム
〒302-0106 茨城県守谷市緑1丁目1−1
やきいもファクトリーミュージアム
美味しいさつまいもを楽しめる!
農業の面白さを体感できる広大な大地
全身で体験できて子どもの学びになる!
「やきいもファクトリーミュージアム」という何とも美味しそうな……というか、実際に美味しいやきいもも販売されているのですが、このミュージアムは「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」という体験型農業テーマパークの中にあります。その名の通り行方市にある非常に広大な施設です。
外観からもわかるように小学校の跡地を利用して作られた施設で「やきいもファクトリーミュージアム」の他、さつまいも工場、手づくり体験教室、農業体験、レストラン、カフェなどが集結しています。
それだけに、1日かけて自然を楽しむにはぴったりなわけですが、今回は子どもにも大人気の「やきいもファクトリーミュージアム」の体験をご紹介したいと思います。
「やきいもファクトリーミュージアム」はエントランスに入って1階のカウンターで受付を済ませ2階から入場します。
入場料を支払うと支給されるのが「やきいもファクトリーミュージアム 生徒手帳」と「焼き右衛門さがし」のシート。やきいものようせい「焼き右衛門」がミュージアムを案内してくれるというところからツアーがスタートし、展示室1〜4を巡ることになります。
最初に見るのは、さつまいもの歴史とスゴさ、「焼き右衛門」の声を永作博美さんがしているムービーでとても可愛らしいので、これはぜひ観ていただきたい!
展示室2では、さつまいもややきいもの歴史に関わった人の展示。
展示室3ではやきいもの秘密や知識をしる展示。展示室4では、さつまいもの未来を紹介しています。
どれも見て回るだけで面白く、さつまいものことを知りながら楽しく時間を過ごすことができる空間作りです。
さつまいものキュアリング倉庫を経て、ここからはファクトリーを見学していきます。
スタート地点では手洗いコーナーとエアシャワーがあり、ここで衛生面に配慮することの大切さを学びながら次へ進んでいきます。
ここからは、実際にどうやってさつまいもが作られているのかを見学していきます。
特に驚かされたのは、世界初だという、やきいも専用のトンネルオーブン、なんと19mもあるそうです。この日は工事中で体験できなかったのですが、マイナス30度の冷凍庫体験は夏場だと心地良さそうです。
予約制ですが手づくり体験教室もあり、期間ごとにさつまいもを使った料理などが楽しめるようです。この日も参加している人でいっぱいでした。
そんなツアーを終えると、やきいもガーデンに到着します。
この釜に使われているのはやきいもをパウダーにして練り込んだ「やきいもレンガ」だというのだから驚きです!
最初に配布された「やきいもファクトリーミュージアム 生徒手帳」にはクイズも記載されていて、やきいもファクトリーを巡ることで、その回答が見つかるような探検型の展開にもなっていました。この日も、多くの小学生たちが楽しそうに謎解きにチャレンジしていて、「やきいもファクトリーミュージアム」を全身で楽しんでいました。
このように大人も子供も一緒に楽しめる様々な展示と体験ができる施設となっていて、ファミリーに最適でしょう。
「やきいもファクトリーミュージアム」から出て1階には、美味しいさつまいも関連のスイーツなどが販売されていてお土産に最適。
ラインナップが非常に充実しているので、買い物するためだけに訪れてもいいかもしれません。ショッピングしているだけでも楽しいですし、2階にはレストランがあるので、1日かけて充実した時間を過ごすことができます。
それと、もう1つの大きな魅力と言えば「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」自体の雰囲気でしょう。なかなか農業に触れる機会も減っている昨今、子どもの体験学習の場所として考えたら、とても意味があるものだと感じます。ただのエンターテイメントというだけではなく、全身を使った体験を通じて学びに繋がることができる場所です。もちろん、さつまいも好きには大満足の場所ですよ!
らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジでは、大さつまいも堀りフェスティバルや体験教室など、年間を通して様々なイベントが実施されているのも魅力。
この春4月には、夜桜ライトアップとともに、宙に漂うたくさんの桜色のスカイランタンの幻想的な風景が楽しめる、おいも夜桜スカイランタンフェスティバル 開催予定です。
施設に訪れる際は、ぜひサイト内のイベント情報も合わせてチェックしてみてください。
〒311-3824 茨城県行方市宇崎1561 らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ2階
https://www.namegata-fv.jp/museum/
田島諒(たじまりょう)
フリーランスにて、音楽・ファッション・インディアート等のサブカルチャー系メディアのディレクション、エディットを行う。
現在はカルチャー誌「EYESCREAM」やレコードレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」と協業するDMRT inc.へ所属。