「八坂神社例大祭祇園祭(ぎおんまつり)」は、古くから神社と町内氏子の縁を守りながら受け継がれてきた守谷総鎮守八坂神社の祭礼で、厄除けや病気除けを願う意味を込め7月の最終土曜日に行われます。
このお祭りは取手祇園祭、水海道祇園祭に並び北総三大祇園祭のひとつに数えられており、地域在住者のほかに、この祭りにあわせて毎年帰省する地域出身者などにも、人と人がふれあうきっかけ、馴染みの場所として親しまれています。
当日は昼から神輿の渡御がはじまり、祭りのクライマックスである夕方〜20:00ごろには八坂神社前の歩行者天国に神輿や山車の巡幸を見ようとおよそ5万人を超える人びとが集います。
八坂神社例大祭祇園祭 (守谷市)
歴史と概要
日暮れ前から多くの人が八坂神社に参拝に訪れる
守谷のまちなかに建てられる19本の大幟(おおのぼり)
八坂神社例大祭祇園祭では、守谷市内の氏子地域に大幟が19本建てられることから、別名「幟祭り(のぼりまつり)」とも呼ばれています。
幟には、「この守谷の郷は素戔鳴大神(すさのおのおおかみ)が守っている」という意味の「鎮守素戔鳴尊」など様々な文字が書かれており、大神を呼び寄せる依代として、またはその姿を弓に見立て、地域の魔を祓うという意味で建てると言われています。
幟の先には神主が祭典でお祓いに使う大麻(おおぬさ)と呼ばれる道具である榊の枝がついており、旗の部分が大神を呼ぶ依代、大麻がお祓い、そして全体として弓を表現している。
夕暮れの祇園祭を盛り上げる山車とお囃子
日暮れに伴って歩行者天国となった八坂神社前には、次々と守谷市内の各町の山車と文月万灯神輿が集い、盛り上がり人出も一気に増えてきます。
この山車にも祇園祭ならではの見どころが!
この山車、全て人が乗っている部分が人力で回転できるようになっており、神社前や歩行者天国のそこかしこで歩みを止めては、右回り、左回りと高速で回転方向を変えながら長時間回転し続けます。
回転しながらも囃子連やひょっとこたちが平然とパフォーマンスを続ける様と、力強くそして高速で山車を回す人たちの勢いに圧倒。
交代なしで守谷市街地を巡る、八坂神社の宮神輿
八坂神社例大祭祇園祭の他とは違う大きな特徴が宮神輿。
約800kgを超えると言われている八坂神社の宮神輿を氏子から選ばれた24人が一切交代なしで担いで回ります。
守谷市街地の各御旅所を巡るルートはその距離およそ10km。この行程を交代無しで約6時間かけて巡幸します。
八坂神社の宮神輿では「もむ」といわれる担ぎ方にも注目。
これは2度地面すれすれまで下げて一気に天に指す担ぎ方で、担ぎ手が息を合わせて宮神輿を上下に力強く揺らす様はかなりの迫力です。
- 守谷の夏がはじまる、八坂神社の祇園祭
- "http://www.yasakajinja.or.jp/gion/index.html"
茨城県守谷市に約1200年鎮座する神社。御祭神は八岐大蛇を退治したとされる素戔嗚尊。地域の方には天王様の愛称で親しまれている。
〒302-0109 茨城県守谷市本町629
http://www.yasakajinja.or.jp/
みらいフェスタ (つくばみらい市)
歴史と概要
「みらいフェスタ」は、つくばみらい市商工会青年部の主催で、つくばみらい市総合運動公園で毎年行われている来場者数1万人規模の夏祭りイベント。その始まりは1974年(昭和49年)からと長い歴史があり、毎年趣向を凝らしたイベントやブースなどさまざまな催し物で、地域の家族連れや子どもたちにとって馴染み深い催しとなっています。
祭りのメインイベントはステージパフォーマンスや体験コーナー
会場内どこからでも見える位置に設置されたメインステージは、昼の部ではチアやダンスなど地域のクラブの発表の場として、夜の部ではゲストによるマジックやパフォーマンスが実施されます。
昼の部のダンスパフォーマンス
夜の部のライブパフォーマンス
見て楽しむステージパフォーマンスのほかにも、会場奥の子ども広場では乗り込み型のバルーンの他、小型のプールやSLなど子供向けの体験型のアトラクションも複数設置されています。
模擬店も地域のコミュニティーならでは
会場を囲むように設置されている模擬店は、商工会やボーイスカウトなど地域のコミュニティーから出店されているブースでは、200円で提供されるかき氷の他、ランタン作りやヨーヨーすくい、パンチバルーン風船のプレゼントなど子供たちが気軽に楽しめる工夫がされています。
2022年はチームに分かれて水鉄砲で戦う水合戦イベントも
2022年は、コロナ禍で夏らしい遊びがなかなかできない子供たちのために、水鉄砲を用いて相手の胸についたターゲットを打ち合う、チーム戦のウォーターアクティビティーを特別開催。
試合開始の号令とともに、会場一帯が子どもたちの歓声と水しぶきに!
全身に水を浴びながら走り回る子どもたちは、年齢問わず生き生きとして楽しそうでした。
- みらいフェスタ2022 - つくばみらい市商工会青年部
- "https://mirai-impulse.com/%e3%81%bf%e3%82%89%e3%81%84%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf/%e3%81%bf%e3%82%89%e3%81%84%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf/8-6%e5%9c%9f%e3%81%bf%e3%82%89%e3%81%84%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%92/"
まつりつくば(つくば市)
歴史と概要
「まつりつくば」は「まちとひとが一体となって作る」というコンセプトのもと、地域の様々な団体やコミュニティーが集まり、多様な文化や催しが楽しめるイベントとして、TXつくば駅周辺エリアを利用して、毎年8月下旬の週末2日間にわたって行われます。
つくば市が研究学園都市として発展していくのに伴い、1981年(昭和56年)つくば市在住の有志により第一回が開催され、規模の広がりに合わせて市を挙げて取り組むつくば市最大のイベントへと成長してきました。
2019年の開催では45万人以上の来場があるような大規模なお祭りとして、日本の祭り100選にも選ばれています。
新型コロナウイルスの影響を鑑み、2022年は規模を縮小して研究学園駅前公園周辺にて実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染急拡大の影響で市域の医療が極めてひっ迫した状況にあることを受けて、中止となりました。
多種多様な文化を一度に楽しめる、迫力満点のまつりパレード
まつりつくばの最大の魅力は会場付近を通行止めにして行われるまつりパレード。
1985年つくば万博を記念して作られた万博山車を筆頭に、大太鼓や秋田の竿燈や、日本最大級の万灯神輿など、一度に多様な文化を楽しめるパレードとなっています。
そのなかでも、「まつりつくば」の象徴として注目される「ねぶた」は、本場青森のねぶた師をつくばに招き、ねぶたを制作しているため迫力はまさに本場のねぶたそのもの。消防音楽隊による演奏披露など、回を重ねるごとに見どころがどんどん増えていくのも「まつりつくば」ならではの面白さです。
またコンセプトにもある、まちとひとが一体となって祭りを作り上げていくという考え方に基づいて、ねぶたを引く「曳き手」や、ねぶたの周りで掛け声とともに伝統的な踊りを披露する「跳人(はねと)」などは、一般にむけて募集されており、地域のまつりを作り手側から楽しむ事ができます。
まるでテーマパーク。多種多様な文化にふれる模擬店やブースの数々
パレードの他にも、開催期間中つくば駅周辺の公園や広場を利用して、福祉団体、ボランティア団体によるバザーや、地元つくばではおなじみの飲食店によるフード販売はもちろん、ジャグリングなどのパフォーマンスが見られる大道芸フェスティバルや、筑波山の本格アスレチック「フォレストアドベンチャー」による移動式のアスレチックやストラックアウト体験ができるスポーツパークなど、まるでテーマパークかのような規模で様々な催しが行われています。
「フォレストアドベンチャー」によるモバイルアスレチック
ストラックアウトなど、体験型のアミューズメントがあつまるスポーツパーク
大道芸フェスティバルでは、様々なパフォーマンスが楽しめる
福祉団体、ボランティア団体によるバザーや展示
※開催場所やイベント内容については、変更になる場合がございます。
- まつりつくば
- https://www.matsuri-tsukuba.com/
秋から始まるつくばエリアのイベントも紹介!
筑波山ふもとに残る昔の町並み・史跡を巡る「筑波山麓秋祭り」
筑波山麓秋祭りは、紅葉時期の2022年10月29日(土)・30日(日)・11月1日(火)・3日(木祝)・5日(土)・6日(日)に開催。
筑波山神社の秋の神事をはじめ、筑波山麓に残る古民家や史跡公開、農産物市やマーケット、コンサートや展示といったイベントまで、筑波山・宝篋山(ほうきょうさん)周辺の5つのエリア(筑波・田井・北条・平沢・小田)にまたがって行われる見どころ盛りだくさんのイベント。
会場でリーフレットを手にいれて、「筑波山麓秋祭り名所スタンプ」を集めよう!
イベントINFO
日時:
2022年10月29日(土)・30日(日)・11月1日(火)・3日(木祝)・5日(土)・6日(日)
場所:
茨城県つくば市北部(筑波山・宝篋山の山麓周辺)筑波、田井(神郡・臼井)、北条、平沢、小田の5地区
イベントチラシはこちら
INFORMATION
筑波山麓秋祭り
日時:
2022年10月29日(土)・30日(日)・11月1日(火)・3日(木祝)・5日(土)・6日(日)
場所:
茨城県つくば市北部(筑波山・宝篋山の山麓周辺)
筑波、田井(神郡・臼井)、北条、平沢、小田の5地区
筑波山麓秋祭り2022公式サイト
自然豊かな小貝川流域をめぐる「上郷周辺まちめぐり電子スタンプラリー」
周辺地域の皆さんが作成したマップを活用し、小貝川流域に位置する上郷周辺地域で、「上郷周辺まちめぐり電子スタンプラリー」を開催。
スマホを使ったスタンプラリーで、自然豊かな小貝川、歴史ある神社仏閣、ここでしか食べられない絶品グルメなど、見所満載の上郷周辺地域を余すところなく楽しめます。
開催期間中にスタンプを5個集めるともれなく記念品のプレゼントも。また抽選で上郷周辺地域の特産品が当たります。
イベント情報
日時:
令和4年10月1日(土)~12月25日(日)
場所:
つくば市上郷周辺
上郷周辺まちめぐり電子スタンプラリー公式サイト
※サイトは10/1オープン
おみちゃん
つくば市在住の主婦です。美味しいもの、素敵なお店探しが好き。
浅野 南 (あさのみなみ)
つくば市移住歴約1年半の新米ライター。
つくばエリアが「知らない街」から「だいすきな街」に塗り替わっていくのを楽しみながら執筆しています。