2016年にスタートしたAS IT IS。この社名は、代表取締役である弓削誠さんと菅原亮介さんの「あるがままに自由で豊かな暮らしを提供したい」という思いからきています。
自ら「私たちの家づくりは非効率です」と語るのは、家づくりをすべて自分達で最初から最後まで責任を持って行っているからです。
AS IT ISの注文住宅には、どういう特徴があって、どんな風に自由な家づくりができるのかを、弓削誠さんに教えていただきました。
2016年にスタートしたAS IT IS。この社名は、代表取締役である弓削誠さんと菅原亮介さんの「あるがままに自由で豊かな暮らしを提供したい」という思いからきています。
自ら「私たちの家づくりは非効率です」と語るのは、家づくりをすべて自分達で最初から最後まで責任を持って行っているからです。
AS IT ISの注文住宅には、どういう特徴があって、どんな風に自由な家づくりができるのかを、弓削誠さんに教えていただきました。
共同代表の一人 弓削誠さん
建築業界で仕事をする過程で、もっと自由に自分の好きな建築ができれば楽しいよね、という話をもう1人の代表(菅原亮介さん)と話して6年前にスタートしました。
お客さんに住宅のプランを提供するうえで、まずは自分達が楽しいかどうかが大事だと考えたんです。家づくりを行ううえで、僕たち自身の生き方もAS IT IS(あるがまま)であろう、ということをコンセプトに置いています。
注文住宅を作りたいと思う人が求めるのは、やっぱり自由度だと思います。
いわゆる標準仕様のものや規則といったものが一切ないので、お客さんとじっくり会話をしていく中で、その人の中にある好きなもの・ライフスタイル・感性を読み取っていきます。
明確な方もそうでない方もいらっしゃいますが、どんな家に住みたいのかが会話をすることで見えてくるんです。
ほとんどの方が家づくりが初めてな状態じゃないですか。そうすると、自分の中の価値基準が明確ではないと思うんですよね。そこをお話しながら具体化させていって形に置き換えていくことが理想的ですし、コミュニケーションを介して、お客さんが好きなものを提案していきます。
雑談ベースで好きなものを話し合うことで、お客さんの感性を自分達が共有することができます。
注文住宅を作るということは細かい部分まで決めることが山ほどあるので、それを全部お客さんに聞いて回答をもらっていたら、お互いに疲れて楽しくなくなってしまうこともあるんですよね。そうならないように、重要な部分をメインに確認して決めてもらいながら、細かいところはあえていちいち聞かないで進行していきますし、その方が気持ち良いですよね。それを実現するために会話を重視しているんです。
家のデザインについても、AS IT ISでは◯◯風と決めつけて提案するのではなく、お客さんの頭の中にあるデザインソースをうまく引き出すことができればと考えながらやっています。
AS IT ISが作った注文住宅は、特定のジャンルに偏らない。これは、住む人の感性をデザインソースにし、そこから具体的な形へ発展させているからだ。(photo : 加藤 悠)
(photo : 西川公朗)
(photo : 西川公朗)
(photo : 西川公朗)
住宅のプランも自分の生き方も自由であることを大事にしています。そうやって自由を追求していくと制約が弊害になってきます。制約とは、土地の大きさや資金、固定概念的な価値観などですね。それをいかに緩やかに壊したり広げたりしながら、新しい住宅の形を生み出すことができるか、という考え方を大切にしています。
子供の頃から遊んでいたつくばだったから、というのも大きな理由なのですが、特につくばは人口流入の多い街ですし、住宅やリノベーションの需要が多いというのもマーケティング上の要因としてあります。
東京から移住してきた方の話を聞くと、つくばに来るとほっとするそうなんです。もちろん都内と比べると空気も綺麗ですし、子育ても安心してできる。また、土地が広いので畑や家庭菜園を趣味とする人も自由に楽しむことができます。そういった点が移住者にとっての魅力でもあると思います。
やはり自由度だと思います。そこがAS IT ISのベースにある考え方ですし、家にこだわりがある人は住みたい家を作ることができます。
理想を追い求めたいけど、理想の家が見つかっていないという人は、是非ご一緒させていただいて、その理想を共に見つけていきたいと思っています。
つくば店
茨城県つくば市大576
029-869-7033
渋谷店
東京都渋谷区神宮前6-23-4 2F
03-6861-2284
営業時間:9:00〜18:00
定休日:水
オフィスを訪れるとヤシの木が我々を出迎えてくれました。インダストリアルな外観からはどこかアメリカ西海岸な雰囲気が漂い気分がワクワクします!
Kibacoが提案するのは「カッコいい家、カッコいい暮らし」。注文住宅を作るだけではなく、住む人のライフスタイルを考慮した家づくりをしています。同時に、本当の意味でコストパフォーマンスの良い住宅も提案してくれるのだから嬉しいかぎり。
Kibacoが考える自由な家づくりについて、代表の岩崎護さんに聞きました。
代表の岩崎護さん
カッコいい家を作る、という言い方をしています。
これはデザインだけに特化した話ではなくて、Kibacoが作る家は性能もデザインの1つと捉えています。そういった意味で、カッコいい家、カッコいい暮らしを念頭に、デザインと性能が共に優れた家づくりを目標としています。
注文住宅というのは、各ハウスメーカーや大手の工務店も行っているサービスですが、実際は出来ないことが多いんです。同時に、提案してくれる人が、そこまでデザインの提案をしてくれないだとか、様々な障害があったりします。だから、世の中にはパッと目を惹く家が少ないんじゃないかと思うんですよね。そこで、道を歩いているときに「あの家はカッコいいな」と感じてもらえたり、人の興味を引くような家を作ろうというのが、うちのコンセプトなんです。
単純に安く家づくりを行おうということではなくて、他社で作るよりも安く作ろう、予算的な面が弊害になっている人は、その希望をうちが叶えようというスタンスなんです。デザインと性能が良くて、しかも価格を抑えられる家を作ろうと思い、3年前に独立しKibacoをスタートさせたのですが、その考え方は今も変わらずに続いています。
僕の場合は、ただ家づくりが趣味で同時に仕事なんですよね。面白いから、楽しみながら家づくりをやっているので、カッコいい家が1棟でも増えればいいと純粋に考えているんです。
つくばエリアにおしゃれな家を増やすのが目標で、つくばエリアで「カッコいい家=Kibaco」となるのが理想ですね。
特定のジャンルはありません。和モダンからアメリカン、シンプルなものまで様々な種類があって、正解はお客さんの頭の中にあると考えています。その人のライフスタイルを打ち合わせで聞いて、その人にとってのカッコいい家を作ります、という意味です。
アメリカンなガレージハウスからミニマルなデザインが目を惹く家まで。ぱっと見のカッコよさがどの家にも反映されている。
明るさと開放感ですね。リビングはもちろんなんですけど、2階へあがる階段も明るくなるように、どの場所にも陽の光が入るようにします。
あとは、お客さんの要望で各部屋の間取りを決めないということです。なぜ、そのようにしたいのかということを聞いたうえで、必要に応じた広さを設けるようにしています。広く、明るく見えるといった体感的な部分を大事にしています。
私たちと一緒に家づくりを楽しんでくれる人が向いていると思います。お客さんよりも、私が家づくりを楽しもうと思っているので。そのように家づくりを進めていくと、お客さんも「この人に任せちゃえば自分よりもこだわってくれるから安心だな」と思ってくれるようになるんですが、それは私たちが家づくりを楽しんじゃうからなんです(笑)。
予算的な面で自分の希望の家を作ることができない人と、その実現に向けて一緒にやっていきたいと考えています。ターゲットや目的は創業時からまったくブレていないんですよ。
気が合う、感性が合うってことがすごく大事だと思います。私とお話して「この人なら家づくりを任せられるかな」と思ってもらえる直感的判断が重要だと考えていますね。この人とどう家づくりをしたいか、それが最初にあったうえで具体的なプランのお話になっていきます。
都会からの移住者の方にとっては、安く広い一軒家を建てることができるというのが魅力としてあると思います。趣味を楽しんで生活するだとか、時間の余白を楽しみたいって意味で、すごく魅力的な土地だと思いますね。
そんな場所で、自分の趣味や家族のことを大切にしながら、便利で楽しい自分だけの家を作るというのが、注文住宅という選択だと思います。
茨城県つくば市みどりの東7-4
029-896-4260
営業時間:10:00−18:00
定休日:水
三代に渡って地元つくばに根ざす地域密着型の高野工務店。「ねむたくなる家プロジェクト-見えないモノを見える化します-」を掲げ、日当たりにこだわって快適で暮らしやすい住宅を作っています。家が完成することだけがゴールではなく、その先にある生活に重きを置き、具体的なデータに基づいた設計と提案を行っています。アフターケアも充実していて、目指すところは住まいのコンシェルジュなのだとか!
自然と科学で作る“つくばらしい”自由な家について、代表の高野和賢さんにお話を伺いました。
代表の高野和賢さん
住んでからの満足度が高いもの、暮らしていくうえで利益がある家づくり、価値が長く付く住宅を作るよう心がけています。
コンセプトに掲げている「自然と科学で作る暮らし」というのは、日当たりを研究した家づくりということなんです。その土地に対して、注文住宅を作る際に、具体的な日当たりの様子をアプリケーションを使って、見える状態にして解説するようにしています。
最初に家づくりのワークショップを必ずやってもらうんです。日当たりが暮らしのうえでいかに重要かを説明したうえで、自然の力をうまく活かした設計をすることを聞いてもらいます。
お客さんがすでに土地を購入されていたら、現地調査を行ったうえで3Dモデリングを行って、四季を通じて、日当たりがどう変化していくかを具体的に示していきます。
日光というのは、冬場は暖房になるし、夏場は逆に室内をオーバーヒートさせてしまうことがあるので庇(ひさし)を窓につけて設計したり。冷暖房を使って室内の温度調整を行うよりも、快適に過ごすためには日光が不可欠なんです。
だから、1年を通じて、可能な限り省エネ生活を続けて快適に暮らせるように設計していますね。
少ないエネルギーで豊かな生活をするというのが隠れコンセプトとしてあるんです。
お客さんに日当たりを説明する際に提示する3Dモデリング画像。時間や季節によって、どのように日差しが変化するかを可視化している。
もともと高性能な家づくりをしたいと考えていたので、高気密・高断熱な住宅の勉強をしていたんですけど、そういう素材を使って作られた家でも、冬は寒く夏は暑い家があることを知ったんです。その理由を研究していったら、日当たりが良くない環境にあることに気づいたんですよね。
夏は日差しを入れないで、冬は入れる、それだけで全然違ってきます。なので、極力真南を向けて家を建てるようにしていますね。どうしてもそれができない場合は、家の中に吹き抜けを作ったり窓の位置や大きさを調整していきます。むやみに窓を取り付けたりしません。そのように敷地1つ1つに対しての最適解を探りながら、なるべくお客さんが暮らし始めて快適に感じるような家づくりを行っています。
夏の日差しを減らせる外付けブラインド。家の中に設置するよりも、多くの日差しをカットすることができる。冷房をより効率的に効かせることができる。
吹き抜け窓の左右の色味が違うのは陽の光が入る方角に合わせて遮光率の違う窓を入れているため。
そうです。だから、家ができた後は1棟ごとに温湿度計を置かせてもらって24時間365日のデータを取っているんですよ。どのような温度変化があるのかを計測して何か問題が起こっていないかを確認いきます。そうすると、そのご家庭がエアコンをどう使っているかも大体わかるし、どういう生活スタイルなのかも読み解くことができます。これもシュミレーションを最初に提示したうえで、家づくりを行っていきます。ときには、生活スタイルやエネルギーの使い方にも意見を言ったりするんですよ。
私が参加している団体の目標として「住まいのコンシェルジュを目指そう」ということがあるので、建てるだけではなく、使い方、住まいの仕方まで考えたうえで、注文住宅を設計しています。
事前に室内の温度を予測したシミュレーションも提示する。温度差が約3度以内であれば大きな問題はないと考えるようにしているそう。
それが、住んでいて利益があるということですね。それに、本当に考えられた住宅に住んでいると、暮らしているだけで地球環境に配慮した生活ができるんですよ。エネルギーを無駄に消費しないことで、それが実現できます。
SDGsに配慮した動きがある中で、住宅もそういう考えに基づいた家が増えれば良いと思うんです。作る責任、使う責任、それが大事だと思っているので。地球環境への配慮にも共感していただける人と一緒に家を作りたいと思いますね。
お子さんがいらっしゃる方も多いのですが、それぞれが子供たちの未来のことも考えて、家族を大切にしていくという考えにも賛同いただいてプランを進めています。
つくばは、ゆったりとした暮らしをしたい人に合っていると思いますね。ある程度、ゆとりある土地で満足できる注文住宅を作ることができる場所だと思います。
最近は人口も増えてきましたけど、やっぱり流れている空気はゆるやかだと感じます。それに、昔から家がある地域に移住してきたら、周囲の人が面倒を見てくれるので。面倒見の良い地元民が多いのも面白い点だと思いますよ。地域全体で和気藹々と生きていきたい人にもおすすめですね。
茨城県つくば市花室794
029-857-4758
営業時間:7:00~18:00
田島諒(たじまりょう)
フリーランスにて、音楽・ファッション・インディアート等のサブカルチャー系メディアのディレクション、エディットを行う。
現在はカルチャー誌「EYESCREAM」やレコードレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」と協業するDMRT inc.へ所属。