「新!つくば【移住オンラインイベント】」とは、このTX沿線にある守谷市・つくばみらい市・つくば市の3つのエリアについて、縁の深いゲストを迎えてトークを行うオンライン座談会です。
「地域コミュニティ編」と称した第1回目は、つくばエリアへの移住経験者でもあるフリーアナウンサーの鈴木もえみさんと、各市で定期開催されている「朝市」に関わる方々をゲストに迎えてお話を伺いました。
本記事では、そんなオンラインイベント当日のトークレポートと併せて3市の特徴や魅力を紹介していきます。
「新!つくば【移住オンラインイベント】」とは、このTX沿線にある守谷市・つくばみらい市・つくば市の3つのエリアについて、縁の深いゲストを迎えてトークを行うオンライン座談会です。
「地域コミュニティ編」と称した第1回目は、つくばエリアへの移住経験者でもあるフリーアナウンサーの鈴木もえみさんと、各市で定期開催されている「朝市」に関わる方々をゲストに迎えてお話を伺いました。
本記事では、そんなオンラインイベント当日のトークレポートと併せて3市の特徴や魅力を紹介していきます。
茨城県やつくば市を中心に活動しているフリーアナウンサー。元・フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ!」の8代目お姉さん。TBS報道局の報道レポーターなどの活動を経て結婚し、つくば市へ移住。現在は2児の母をしながら司会・ナレーション・朗読・講演など県内外で幅広く活躍中。
2021年7月から運営代表として就任。ステージイベントの企画から当日の進行など全てを担う。
守谷市出身。関西でラジオパーソナリティとして活躍後、帰郷。2022年7月から運営に加入。
若手農家集団「つくばみらい4Hクラブ」今年度リーダー。主にベビーリーフの栽培・販売業を営む。
若手農家集団「つくばみらい4Hクラブ」所属。お米の栽培・販売業を営む。
スペシャルティグレード専門の自家焙煎珈琲店「もっくん珈琲」の店主。つくば市在住の3児の母。
TX「守谷駅」は、秋葉原駅から乗車して利根川を越えた後、茨城県に入って最初に停車する茨城の玄関口です。TXの路線には快速・通勤快速・区間快速・普通がありますが、守谷駅は全て停車します。
秋葉原駅から守谷駅までは快速で最速約32分。秋葉原駅からの終電の停車駅でもあり、守谷駅始発の電車もあります。
守谷駅から徒歩5分ほどの場所にある大型ショッピングセンターの「イオンタウン守谷」。駅から車で5分ほどの場所には大型ホームセンターの「ジョイフル本田」も。
昨年2022年に開業したオープンスペースがある新しい商業施設「ブランチ守谷」。
「北園森林公園」や「土塔森林公園」など、つくばエリアならではの自然豊かな広い公園も点在しています。
新しく区画整理された住宅街では「無電柱」と呼ばれる街並みも。電柱や電線を地下に通すことで見えなくしています。
大人も子供も楽しめる工場見学が人気の「スーパードライミュージアム」や「明治なるほどファクトリー」。
毎年夏に開催される「八坂神社大祭祇園祭」。春にはお花見スポットになる「立沢公園」など、季節によって楽しめるイベントもたくさん。
ここから先は、守谷市で行われている朝市「ふるさ都市もりや朝市」について主催者の「ふるさ都市もりや朝市」 末留さん(すえとめ)さんと「ふるさ都市もりや朝市」 横山さんにお話を伺っていきたいと思います。
ふるさ都市もりや朝市はいつ開催されているのでしょうか?
基本的には毎月第1日曜日の朝10:00~14:00まで、つくばエクスプレス守谷駅西口広場で開催されています。
どんなお店が出ているのですか?
市内でカフェを営んでいる珈琲屋さんが自家焙煎の珈琲を販売されていたり、飲食店のオリジナルフードなどもあります。
子供でも飲みやすいリンゴジュースなどのドリンクもそろっています。多い月だと全部で80店舗くらいのお店が出店していますね。
ブランチに食べられるような、お腹に溜まる食べ物もありますか?
「肉まんの高野」さんなどは人気で、売り切れてしまうこともあります。守谷市で精肉店を営んでいる「藤井商店」さんのお肉が使われていて、自然酵母で作られているんですよ。
それは美味しそうですね!その他にはどんなお店があるのでしょう?
ハンドメイドのお店もたくさんあって、風鈴屋さんやデニム製品のリメイクショップ、お子さん達と一緒に楽しめるワークショップなんかもあります。
ワークショップは、具体的にどんなことができるのですか?
自分の手で制作するようなワークショップや、子供向けにネイルアートをしてくれるのお店もあります。
あと「めだかすくい」はいつもすごい人気ですね。
めだかすくいですか?それはどうやってすくうのかしら…?
金魚と同じ “ポイ” ですくいます。
持ち帰り用の鉢も提供してくれるので安心ですよ。
メダカを見たことがない子もいるかもしれないし、楽しいでしょうね。
めだかすくいは本当にいつも大盛況なんですよ。
大人でもやってみたいですもんね。参加者はご家族連れの方が多いのでしょうか?
ご家族連れが多いですね。子供達だけで来てくれる子もいます。
守谷以外の地域からくるお客さんもいるのでしょうか?
いらっしゃいますね。
この前の朝市で、来場者の方にどこから来てくれたのかアンケートを取ったんです。守谷市が一番多かったのですが、隣のつくばみらい市や、県外から来てくださる方もいました。
出店者さんも市外の方もいますし、近隣のみなさまにご参加いただいています。
僕は千葉県柏市に住んでいたのですが、柏からの出店者は多いと思います。
先ほど話に出た風鈴屋さんなどは柏市のお店ですね。
近隣地域を巻き込んだ朝市になっているのですね。
会場内にはステージエリアもあるようなのですが、ステージイベントなどもされているのですか?
1年程前から、毎月何かステージイベントを行うようにしています。
季節のイベントだとクリスマスにサンタさんが来たり、2月には鬼に豆を投げてもらって、景品にチョコレートをプレゼントしたり。直近では夏のすいか割りを予定しています。
来てくださったお客様がその場で参加できるようなものが多いですね。
季節を感じられるイベントは嬉しいですね。
ステージイベントの参加は無料ですか?
基本的にもりや朝市でやっているステージイベントは無料です。
6月には「歌自慢」というイベントで、市民の方のなかで歌に自信のある方を募ってステージで披露していただきました。
14組くらいの参加あったのですが、下は4歳から上は82歳まで、幅広い年代の方が来てくださって嬉しかったですね。
市民の方にとってもステージで発表するというのはとても良い経験だと思います。
そうですね。他にもダンスパフォーマンスやプロの演奏会など、ショーも実施しています。今度の朝市でもお囃子のステージを予定しています。
例えばイベントの歌自慢に出たいなと思ったらいつ、どんな風に申し込めばいいでしょうか?
守谷市で毎月広報誌を出しているので、そちらに開催日時などの詳細を掲載しています。
あとはふるさ都市もりや朝市のインスタグラムや、公式LINEにご登録いただくとタイムリーな情報を受け取ることができます。
「ふるさ都市もりや朝市」 末留さんと「ふるさ都市もりや朝市」 横山さんが感じる守谷市の魅力を教えていただけますか?
守谷市内は魅力的なお店がたくさんあるのですが、朝市ならそのお店が一堂に集結するのであっちこっち行かなくてもお店巡りができて、守谷市の良さも感じられると思います。
他にも「守谷コレクション」というお店があるのですが、そこでは市内と近隣地域を含めた色々なお店の商品を買うことができます。
守谷にはこんな楽しいお店があるのだなというのをぜひ見に来ていただきたいですね。
「守谷コレクション」はTX守谷駅に常設されているので、朝市をやっていないときでもそちらに足を運んでいただければ、ギュッと凝縮された守谷の魅力を感じることができるのではないかと思います。
「ふるさ都市もりや朝市」 横山さんは、ママとしての目線で守谷のどういったところが良いと思いますか?
我が家は小学生の子供が2人いるのですが、毎日楽しく学校に通っていますね。実は私もある意味移住者で、10年間ほど関西に住んでいて1年半くらい前に戻ってきました。
守谷市には「ようこそ守谷へ」という移住者を迎え入れるためのイベントがあり、そこで守谷市の情報を知ることができます。
他には守谷市民なら誰でも入学できる「守谷市民大学」というものがあって、中には守谷を知るコースもあります。子育て世帯を含めて、移住を考えている方にとって優しい取り組みがたくさん用意されている市だと思います。
受け入れ態勢が整っていると安心ですよね。
移住者というのが特に珍しくない市なんですよね。人口7万人のうち毎年3000人くらい転入されるらしく、どんな方でもウェルカムな雰囲気です。
昔から住んでいる方もすごく優しいですし、新旧色々な人が仲良く生活している市だと感じます。
つくばみらい市は、TX守谷駅の次の駅にあたる「みらい平駅」がある市です。
みらい平駅は、秋葉原から区間快速に乗って最速約40分で到着します。
みらい平駅前にあるスーパーなどの複合商業施設。駅周辺の住宅地は道路幅も広く、新しい家が立ち並んでいます。
眺めの良い「みらい平さくら公園」と自然を生かした水辺がある「みらいの森公園」。
2015年開校の「陽光台小学校」と2018年開校の「富士見ヶ丘小学校」。近代的なオープン設計の新しい学校です。
来場者1万人規模の夏祭り「みらいフェスタ」や県内有数のお花見スポット「福岡堰さくらまつり」など、季節のイベントも魅力的。
ここから先はつくばみらい市で行われている朝市「あさのいち」を運営されている若手農家集団「つくばみらい4H(ヨンエイチ)クラブ」から、今年度リーダーの「あさのいち」 黒澤さんと「あさのいち」 飯泉さんにお話を伺いたいと思います。
まずは若手農家集団「つくばみらい4Hクラブ」について、どのようなものか教えていただけますか?
「つくばみらい4Hクラブ」は市内在住の若手農業後継者達で構成されているクラブで、4Hクラブ自体は全国に存在します。互いに意見交換をしたり困ったときに助け合ったりしながら、それぞれ農業に取り組んでいます。
4Hは「Hand」「Head」「Heart」「Health」の4つの頭文字をとったものです。
若手の方がこれからの農業を盛り上げていこうというのはとても素敵ですね。
つくばみらいではどのくらいの方が加盟されているのですか?
現在は12名です。
せっかくなので、お2人それぞれどんな農作物を作っているのかお聞きしてもいいですか?
僕はベビーリーフを主に栽培しています。
僕はお米を作っています。自分が作っている「にじのきらめき」は粒が大きくてもちもちしていて、冷めても美味しいお弁当向きのお米になっています。
つくばみらい市は特に特産品がない地域なのですが、それが良いところでもあって、どんな野菜でも育てやすい土地なんです。
あさのいちにはそんなプロの方々が育てたお野菜がたくさん並んでいるということですが、開催されているのはいつですか?
毎月第1土曜日につくばみらい市のみらい平どんぐり公園で、朝9:00~11:00まで開催されています。6月と10月のみ、絹の台桜公園でも開催されます。
どんな特徴があるか教えてもらえますか?
あさのいちは私たち4Hクラブをはじめ、地元農家の方々が作られたお米や野菜を生産者から直接購入できるのが魅力です。
4HクラブのOBが作っているトマトや、お花などもあります。
実は茨城県はお花の生産者がとても多い県でもありますよね。農作物以外のお店もありますか?
市内の飲食店さんが出店していたり、キッチンカーなども出ています。
食べ物以外では、1つ1つ心を込めて手作りされているハンドメイド雑貨なども販売しています。
フリーマーケットも行われていると伺ったのですが、私のようにつくばみらい市以外に住んでいても参加できるのでしょうか?
お客さんとして参加していただくのは、市外の方ももちろん大歓迎です。出店はつくばみらい市民の方であれば誰でも可能です。
フリーマーケットでは、子供服やぬいぐるみなどのご家庭で不要になったものを中心に販売されていますね。
つくばみらい市は若いご家族が多いので、着られなくなった子供服などを譲り合えるのはいいですね。
あと、どんぐり公園に隣接しているコミュニティセンターのブースでは子供達向けに景品がもらえるミニゲームが開催されています。
あさのいちには何店舗くらいのお店があるのでしょうか?
平均でだいたい30店舗くらい出店されていますね。
改めてあさのいちの魅力はどんなところだと思いますか?
やっぱり生産者から直接農作物が買えるところです。
もともとあさのいちは地元野菜を広めるために始まったもので、購入される方が生産者の顔を見ながらおすすめの食べ方を聞いたり、新鮮で美味しい野菜の見分け方を聞いたりというコミュニケーションがとれる場になっています。
野菜の選び方って意外とわからないですよね。
「1番美味しいのはどれですか?」というのはよく聞かれますね。
もちろん全部美味しいんですけど、そんなときはこちらから「どういう味が好きですか?」と聞いて、お好みに合ったものをおすすめさせていただいています。
調理の方法なんかも教えていただけたりするのですか?
そうですね、生産者ならではの贅沢な使い方であったり、普段だとなかなかしないような調理法や貴重な話も聞けると思います。
コミュニケーションをとりながらというのは、スーパーだとなかなかありませんよね。
ちなみに…「あさのいち」 飯泉さんが1番好きなお米の食べ方は何ですか?
やっぱり…炊き立てに塩です!
塩なのですね!
私は札幌出身なので、バターとか…ご飯に穴を開けてバターを入れて閉じてっていうのも好きなのですが、白飯に塩もいいですね。
はい、1番(お米の)味がわかると思います。
「あさのいち」 黒澤さんと飯泉さんそれぞれから、移住をお考えの方に、つくばみらい市のどんなところが魅力的なのかアピールポイントを教えていただきたいと思います。
つくばみらい市は一言でいうと「田舎」なんですけど。
TXや高速道路があるので都心へのアクセスはいいですし、住宅から少し行けば自然に囲まれて遊べる公園があったり、直売所やスーパーでは地元産の種類豊富な野菜が手軽に手に入るのが魅力です。隣の守谷市やつくば市まで足を延ばせばショッピングセンターもありますし、のびのびと暮らしていける環境かなと思います。
ぜひ機会があれば足を運んでいただいて、身をもって体験していただきたいですね。
「あさのいち」 黒澤さんは1歳のお子さんのパパでもあるとのことですが、お子さんとはどんなことをして遊びますか?
田んぼの中を散歩したり、よく虫を見つけて喜んでいます(笑)
いいですね(笑)「あさのいち」 飯泉さんはどうですか?
つくばみらい市では、地元の農産物に興味を持っていただくため、現在は市内在住の方を対象に農業体験を行っています。
5月には、トマトの収穫体験や田植え体験などを行いました。子供から大人まで体験できるイベントになっています。
農家さんは跡継ぎ問題などもあると思いますが、小さい時からそういった体験をされていると「良いお仕事だな」「お父さんかっこいいな」って思われるのでしょうね。
それはありがたいですね。
農業体験は今のところ市内在住の方のみということですけど、他の地域から遊びに来てくれた方も参加できるようなものがあるといいですね。
いつかぜひ4Hクラブさんで企画していただけたらな、なんて思います。
つくば市の「つくば駅」は、TXの終点駅にあたります。みらい平駅との間にある3つの駅「みどりの駅」「万博記念公園駅」「研究学園駅」はすべてつくば市内に位置しています。
みどりの駅は秋葉原から区間快速に乗って最速約43分、万博記念公園駅は最速約46分、研究学園駅は最速約49分で到着。終点つくば駅からは快速に乗って最速約45分で秋葉原に到着します。
駅周辺は開発された新しい街並み。駅から少し離れると自然豊かな農地風景や名峰・筑波山を眺めることができます。
「つくば研究学園都市」と呼ばれるように、つくば市は全国でも有数の研究機関が集まる街。「JAXA筑波宇宙センター」など子供が見学できるスポットや研究機関も。
広大なキャンパスを持つ「筑波大学」。オリンピック選手を輩出している体育学群、芸術学群、医学群など幅広い学群があります。
「イーアスつくば」や「コストコ つくば倉庫店」など、研究学園駅周辺にはたくさんの人で賑わう大型商業施設が集結。
「つくば市立学園の森義務教育学校」と「つくば市立みどりの学園義務教育学校」はいずれも2016年以降に開校した新しい学校。9年間の一貫教育を行う義務教育学校は市内に4つあります。
幅が広く、無電柱の直線道路が多いのも特徴。新しい住宅地では歩行者や自転車専用の道が設けられ、車通りの少ない安全な通学路が確保されている区域もあります。
サイクリストたちに人気の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」や、自然豊かな「洞峰公園」も。
毎年街を挙げて盛大に催される夏祭り「まつりつくば」。つくば駅前のセンター広場でも、毎週様々なイベントが開かれています。
ここから先は、つくば市で行われている朝市「つくいち」について出店者の「もっくん珈琲」の「つくいち」 川村さんにお話を伺いたいと思います。
つくいちは私も頻繁にお邪魔しているのですが、改めていつ開催されているのか教えていただけますか?
毎月第2日曜日に、つくば市中央公園の芝生の広場で朝9:00〜13:00まで開催しています。
つくいちにはどんな特徴がありますか?
参加店舗がみんな平等な立場で、運営責任者がいないのが特徴です。
今日私は出店者代表として来ていますが、「お客さんと出店者がフラットな関係でいたい」という理念から、共同で運営しています。そのため出店しているのは毎月いつも同じお店で、全員が当事者という意識でやっています。
具体的にはどんなお店があるのですか?
うちの「もっくん珈琲」では自家焙煎の珈琲やドリンクを提供しています。
あとは無添加のハムの製造販売をしているお店などもあって、すごく美味しいですよ。お値段は少し張りますが、その価値はあると思います。他にも牛が食べる牧草の土づくりからこだわった乳製品のお店や、老舗のかつお節専門店なんかも出店しています。
なかなか専門店でかつお節を買う機会はないので、貴重だと思います。
使い方なども直接お伺いしながら買うことができるのですよね?
そうですね、店主さんからのアドバイスもいただけます。
かつお節ならぬ、さば節という商品もあるのですが、かつお節との違いを聞くことができたり、すごく面白いですよ。
朝ご飯代わりに食べられる軽食なんかもありますよね。
私はいつもお隣の中央図書館で本を借りてからつくいちさんでランチを買って、芝生に座って本を読みながら食べるっていうパターンですね。
そのパターンの方、多いと思います。
会場の隣にはつくばエキスポセンターもあるので、お子様を連れて散歩がてらという方もたくさんいらっしゃいます。
「カフェ・ポステン」さんと「カフェ・バンライケン」さんは自家焙煎の珈琲仲間でもあるのですが、フードもこだわっていて美味しいですよ。バンライケンさんのオムライスはうちの子供も大好きです。他にも手作りのクラフトハンバーガーや、ガレットなどのスイーツ系のお店も出店しています。
飲食店以外には何かありますか?
もともとつくいちはファーマーズマーケットから始まったこともあり、生産者さんこだわりのお野菜の販売もたくさんあります。
アスパラガスを中心に農作物を作られている「つくば谷口農園」さんや、無農薬ブルーベリーを栽培されている「ヴァンシィケルファームつくば」さんなども出店されています。つくばはブルーベリー栽培に適した気候だといわれているのですが、私が生涯食べた中で一番美味しいブルーベリーだと思います!
(スライド画面を見ながら)あとちょっと気になったのですが…「お酒に合う野菜」って何ですか?
実は谷口農園の谷口さんはワインソムリエの資格を持っており、「夏のアスパラに合うワイン」などをアドバイスしてくれるんです。
アスパラガスの大きさによって美味しく食べられる調理法だったり、それに合うお酒、それもスーパーでお手頃に買えるようなお酒を教えてくれるんです。他にもオーガニック野菜のお店や、お惣菜屋さんなんかもあります。
朝市は生産者さんとお話ができるので素敵ですよね。
食べ物以外にも色々あるのですよね?
ドライフラワーのリースや生花のブーケを売っていらっしゃるお店もあります。
陶器の「桜窯」さんは、色もきれいなのですが、形がとても美しいのでぜひ直接見に来ていただきたいです。
先ほどつくいちは共同運営をされているというお話がありましたけど、どういったきっかけでスタートしたイベントなのでしょうか?
2008年7月から始まったイベントで、今年で15年目になります。
市内で有名なドイツパンのお店、「ベッカライ・ブロートツァイト」というのオーナーさんの「生産者と消費者が触れ合える場を作りたい」という思いから始まり、「ごきげんファーム」さんと「雑草屋」さんに声をかけて立ち上げたのがきっかけです。
3店舗さんとも今はつくいちを卒業されていて、残った人たちがその理念を継いで、ブラッシュアップしながら続けています。
最初は10店舗から始まって、そこに新しく入りたいといって最初に入ったのがうちのお店でした。現在は「背景までおいしいマーケット」というコンセプトを掲げていて、つくば市の内外から25くらいの店舗の方が参加しています。季節の商品もあったりするので、常時出店しているのはだいたい20店舗くらいですね。
お話を聞いていると、安心安全なものをきちんと選出されてお客さんにお届けしているのだなという印象があります。
そうですね、そこの基準は当時から今まで変わらず、ずっと高いと思います。
家族経営など、できるだけ小規模でやられているお店さんを応援しようという背景もあり、みんなで盛り上げていこうという思いでやっています。
人柄もすごく素敵な方が多いですよね。
不思議と似た雰囲気の人が多いですよね。「つくいちっぽい」っていう言葉が使われているくらいで(笑)
つくいちの魅力はどういったところだと思いますか?
同じ人がいつも同じところに居て、同じ時間を過ごしながらコミュニケーションを取っていけるのがすごく素敵だと思っています。
もう15年になるので、当時来ていた赤ちゃんはもう中学生になるんですよね。その成長の過程を一緒に見させていただいているのは幸せなことですし、来ていただく方にとっても安心感があるのではないかと思います。
長く朝市をやっているからこそ味わえる出会いや人との繋がりがあるのですね。
私も移住者なんです。大学からこちらに来てもう20年経ってしまいましたけど。
もともと神奈川県の川崎に住んでいて、便利でしたが、あまり学校以外で人とのコミュニケーションを体験したことがなかったんです。それもあって、つくばっていいなと思って居ついてしまいました。つくいちを重ねることでその思いは日に日に強くなっています。
お子さんのいるママでもある 川村さんが感じるつくば市の魅力を教えていただけますか?
つくば市は研究機関や大学など学術的な施設が多いので、そういった印象を持っている方が多いと思います。
もちろんそういった一面もありますし、少し郊外に行くととても自然が豊かです。
関東平野の端っこなので、空がすごく広いんです。もっと都会では見られないような星空を見ることもできますし、実は万葉集に歌われた場所でもあったり、歴史ある神社仏閣がいっぱいあったりと、駅前以外も散策のし甲斐があるところです。
便利だったりおしゃれだったりという面以外にも目を向けていただけると、住む楽しみは増すと思います。
子供の教育環境にも良いのではと思っています。うちの子どもなんかは用水路でザリガニや魚を捕って遊んだりしていますね。
確かに、つくばは最先端の科学施設もあれば、歴史のある建物もたくさんあるんですよね。歴史と科学が一緒になった不思議な街だなという印象があります。
あとつくばは外国の方が多いので、色んなパン屋さんがありますよね。
「パンの街つくば」といわれるくらい美味しいお店がたくさんあります。パンだけじゃなくて、飲食店もたくさんありますね。
世界各国の郷土料理がありますよね。
老舗も多いですし、魅力的な個人店が多いと思っています。お客様の中には、つくばにしかない飲食店を目当てにわざわざ東京から来ている方もいらっしゃいますよ。
開催日時:
毎月第2日曜日9:00~13:00
少雨決行、大風中止
場所:
つくば市中央公園 芝生広場
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目7-5
ここからは、事前にウェブサイトを見ていただいた方からの質問やYouTubeのコメント欄でいただいた質問とその回答を紹介します。
もちろんです。実際に野菜作りで悩んでいることや相談事というのはよくいただきます。答えられる範囲で、ご家庭でもできることをアドバイスさせていただいています。
4Hクラブの方がどの方なのかというのは、会場で見てすぐにわかるでしょうか?
一応、名札を付けているのでわかると思います。
素人の方にそういった質問をされるのはプロとしてはどうですか?
悩みますよね。一般家庭ではできないこともあるので、家庭菜園でどれだけ再現できるかというところで。例えば100円ショップでこんなものを買ってきて…ですとか、できるだけ工夫してお伝えしています。
そうですね…やっぱり季節ものはよく行列ができています。いちごの季節などは、私も狙ってしまいますね。
あとはハンバーガー屋さんなども。手作りなので20〜30分待ちなど時間がかかってしまうこともあるのですが、それでもみなさん他のお店を回りながら待っていらっしゃいますね。売れ筋と聞かれると困ってしまいますが、どのお店もそれぞれこだわりの品を揃えています。
守谷は、市自体は小さいのですが公園が約110か所もあるんです。もちろん木もたくさん生えているので採れると思います。
つくば市だとカブトムシが普通に木に止まっていたり、道路を横切ったりしていることもあるんですよね(笑)大人の方と一緒に近くの雑木林に行くと見つかるのではと思います。
明るい場所もありますが、空はやっぱり広いと感じるので、星も見えるのではないかなと思います。高い建物があまりないので。
学習環境でいうと、守谷市は全児童に1人1台タブレットが支給されてプログラミングなどが学べるようになっています。
環境も良くて、ちょっと駅から離れれば田んぼも蓮畑もあるし、緑も豊かです。学校によっては田んぼを持っている学校もあるみたいです。
僕の実体験でいうと、学校の取り組みとして食育に力を入れていたので、実際に自分たちで田植えをして、収穫をしたものが給食で出ることがありました。あとは車通りが全然ない道もあるので、小さい頃はすごく広い範囲で鬼ごっこをしたりして遊んでいました。
やっぱり自然環境に関係することが多いですね。
上の子が今5年生で、この間プール掃除の奉仕作業があったのですが、プールにヤゴが沢山いたので、掃除の前にヤゴを救出したそうです。後日そのヤゴを学校の授業でも観察したみたいです。
私、大人になるまでヤゴって見たことがなかったんです。ヤゴが孵化するところもつくばに来て初めて見たのですが、うちの子供たちはそういう経験が身近なのだなって。600匹くらいいたそうです(笑)
私は結婚を機に移住してきて30年くらい経ちますが、当初は周りに知り合いもいないし不安もありました。
今回のオンラインイベントで、自分と同じように「茨城ってどんなところかな」と不安に思われている方や、移住を考えていらっしゃる方に茨城の良さが伝わればいいなと思います。朝市は地域の方とコミュニケーションがとれますし、朝市で売られているような無添加の食べ物は小さな子供やママさんにもおすすめできます。
約2年前からもりや朝市の運営を任されて、最初のうちは広告作りから何から全部1人でやっていたのですが、最近はようやくチームとして朝市を盛り上げるための枠組みができあがったと感じています。
守谷駅西口広場以外の場所で朝市を開催することなんかも企画中なんです。個人的にもまだまだ挑戦したいことがたくさんあるので、今後はこのチームを引き継いでくれるような若い後継者を育てることに力を入れたいですね。これまでもりや朝市の内情しか知らなかったので、他の市の朝市のことを知ることができたのも楽しかったです。
こういった場は初めてだったので、緊張しましたが楽しかったです。他の市で同じように朝市を運営されている方々と知り合いになれたのは嬉しいです。せっかくなので、今後もぜひこういった機会があれば嬉しいですね。
同じつくばエリアといっても意外と横の繋がりがあるわけではないので、近隣のイベントのお話を聞けたのは楽しかったです。
沿線でこんなに発展していっているのも感慨深いですし、「他の市の方もがんばっているんだな」という思いになりました。
朝市もそうですが、顔を見てお話ができるってやっぱりいいですよね。
これからも近隣エリア同士関わり合いを持ちながらやっていけたらと思います。
黒岩 ヨシコ
インテリアと猫に詳しいフリーライター兼Webデザイナー。「ほどよい田舎に住みたい」という理由で千葉県東葛飾エリアから茨城県つくば市へ移住。幅広い興味と探究心を日々文章に注いでいます。