【まつりつくば 2023】4年ぶりの通常開催で熱気あふれる会場をレポート
  • つくば特集
  • 出会いとつながり
2023.09.25
【まつりつくば 2023】4年ぶりの通常開催で熱気あふれる会場をレポート
つくば市最大の夏祭り、「まつりつくば」。2023年は8月26日(土)・27日(日)の2日間にわたって開催され、多くの人が訪れました。 本記事ではそんなまつりつくば2023について、会場の様子や見どころを写真付きでご紹介します。

 

「まつりつくば」とは?

毎年8月の終わりに開催されるまつりつくばは、つくばエリアきっての大きなお祭りとして親しまれています。市内のみならず周辺地域や他県からも多くの人が集まり、コロナ禍以前は例年40万人を超える来場者数を記録していました。

まつりつくば2023の概要と歴史

まつりつくば2023の開催期間は8月26日(土)・27日(日)の2日間。新型コロナウィルスの影響で初の開催中止となった2020年、代替イベントが行われた2021年、開催直前に中止となった2022年を経て、4年ぶりの通常開催となりました。

期間中はTXつくば駅周辺に複数の会場が設けられ、400店舗以上の露店をはじめ、パフォーマンスショー、サイエンス体験、大道芸など多種多様なイベントが催されます。なかでも見どころは夕暮れ時から土浦学園線の一部を封鎖して実施されるパレードで、幻想的な提灯神輿や迫力あるねぶたの巡行を目当てに来場する方も多いのだとか。

しかし、そもそもなぜ青森のねぶたがつくばで披露されるのか。ちょっと疑問ではないですか?
それについては、数々の研究施設や日本有数の国立大学である筑波大学を有し、移住者も多いつくば市の土地柄が関係しているといいます。
古くからの地元住民の方はもちろん、つくば市に集まった様々な国籍や地方の方々も一緒に楽しむことができるようにという思いから、ねぶたをはじめとする各地の祭り文化を取り入れたプログラムが考え出されたのだとか。

今回はそんなまつりつくばに情熱を捧ぐ人々の熱気を感じつつ、初参加の駆け出しつくば市民のライターが会場の様子をレポートしていきます。

つくばセンター広場周辺

まんぷく広場~トナリエつくばスクエアうきうき広場の様子

まつりつくばの皮切りは、「つくばセンター広場」の特設ステージから。オープニングセレモニーをはじめ、ジュニアダンスやフラダンス、ダブルダッチなど終日通してバラエティに富んだショーが披露されます。

まんぷく広場の屋台グルメ

センター広場周辺の「まんぷく広場」は多くの屋台が軒を連ねるエリア。かき氷やお好み焼きなど定番の屋台メシに加え、つくばの名物グルメや人気店のメニューを一挙に堪能することができます。

店と人とがひしめくセンター広場周辺デッキ。祭りのメインは夜かと思いきや、昼間からこの混雑ぶり!

筑波山周辺で育つ「福来みかん」を使ったかき氷の店。この日も午前中から30℃超えと残暑厳しく、冷たいスイーツは人気を集めていました。

つくば市内にある有名店、南イタリア料理の「トラットリア エ ピッツェリア アミーチ」を発見。この日はお馴染みのピザではなく、ジェラートアイスがブリオッシュに挟まれたデザートを販売していました。

ふわふわのブリオッシュ生地×冷たいジェラートが新感覚の美味しさです!

大人のお祭りといえば、欠かせないのがアルコール。オリジナルクラフトビールを販売しているのは市内にある醸造所「Tsukuba Brewery」です。

つくばで150年以上続く酒蔵「稲葉酒造」では、人気の地酒販売も行っていました。

縁日屋台で楽しむ子供も

クレオ前の「トナリエつくばスクエアうきうき広場」には昔ながらの縁日屋台やちょっとした休憩スペースなどもあり、若い方だけでなく小さな子供からお年寄りまで楽しんでいる様子が見られました。

おもちゃの景品がぶら下がった屋台。これぞ夏祭り!といった雰囲気ですね。

親子連れも多く、子供たちも縁日気分を楽しんでいました。

竹園公園・大清水公園会場周辺

スポーツパーク~神輿・ねぶた待機場所の様子

会場の南側エリアにあたる竹園公園では、「スポーツパーク」という身体を動かして楽しむアクティビティやスポーツイベントが催されています。

パレード会場でもある土浦学園線に隣接する大清水公園には「市のPRブース」と「休憩スペース」も用意されていました。

スポーツパークの体験型アクティビティ

スポーツパークでは、コートを使ったダンスパフォーマンスや3人制サッカー大会が開催される他、スポーツ系ゲームのブースなどで遊ぶことができます。

芝生エリアではサッカーをする少年たちの姿が。しっかり休憩を取りつつ暑いなか元気に駆け回っていました。

観覧席まで盛り上がっていたのは、ダンスパフォーマンスコートです。

的当てやストラックアウトなどのブースがあるのはスポーツパークならではですね。

ポニーの乗馬体験やフラ体験も

竹園公園の立地を生かしたポニーの乗馬体験など、ちょっと変わった体験型アクティビティを楽しむこともできます。

竹園公園の地形を生かしたポニーの乗馬体験は大人気。順番待ちの長い列ができていました。

子供を乗せて公園を闊歩してきたポニーさんに労いのにんじんを…(100円で餌やり体験をさせていただきました)

フラの体験ブースでは、皆さん年齢や国籍関係なく笑顔でコミュニケーションをとりながらステップを踏んでいました。

遊びの王様である鬼ごっこをスポーツ競技にするべく開発された「スポーツ鬼ごっこ」を体験できるブースも。ということで、誰もが気軽に楽しめるそうです。

混雑する駅前や駅付近の通りでは見かけないようなアクティビティが多く、会場全体が和やかな雰囲気なのが印象的でした。

出番を待つまつりの花形たち

大清水公園では、準備中の神輿やねぶたと共に、祭装束に身を包んだ人々や囃子方が待機されていました。

パレードの準備を進める担ぎ手さんたちからはすでに並々ならぬ熱気が!

出番まで半纏や衣装のまま会場を回っている方も多く、改めて「みんなが当事者になって楽しめる参加型のお祭りなのだな」とほっこりさせられました。

出番を待つ神輿。こんなに近くで見られるのは本番前のこの時間帯ならではでしょう。

つくば公園通り・つくばエキスポセンター周辺

ふれあい広場~アートタウン~スーパーサイエンスパークの様子

所変わって会場の北側エリアにある中央公園では、福祉団体やボランティア団体が主に出展する「ふれあい広場」が開かれています。


バザーや輪投げなどの屋台の他、福祉活動についての展示やミニコンサートも行われていました。

道中のつくば公園通りでは「アートタウン」と称した大道芸フェスティバルが開催中。つくば美術館前で行われていた大道芸には多くの人が足を止めて見ていました。

なかには一般客参加型のパフォーマンスもあり、カラフルな皿を上手に操る参加者の姿も。大道芸を体験するなかなかない機会ということもあり、楽しそうな声と笑顔が溢れていました。

つくばエキスポセンター正面ゲートでは、四足歩行ロボット『Spot』を発見。「テレビで見たことあるやつだ…!」と思わずライターもテンションが上がってしまいます。

興味津々で集まる子供たちと、最先端のロボットらしからぬ愛嬌を振りまくSpotの交流シーン。
「スーパーサイエンスパーク」と称したこちらのエリアではロボットの操縦体験などができるということで、科学の街つくばらしいユニークな催しですよね。

パレード会場

つくば音頭~神輿・山車・ねぶたパレードの様子

日も沈み切らない夕刻前、午後4:00頃になるといよいよ「まつりパレード」がスタートしました!

オープニングを飾るのは、つくばらしいモビリティロボット走行のパフォーマンス。沿道に手を振りながら颯爽と通り過ぎていったのは五十嵐市長とつくば観光大使のみなさんです。

後に続くのは、つくば市消防音楽隊によるバンド行進。

制服を着たブラスバンド部の子供たちも、大人顔負けの演奏を披露していました。

お揃いのユニフォームで華麗なテクニックを魅せてくれたバトントワリング。パレードのオープニングに相応しい華やかさですね。

つくば音頭やダンスパフォーマンス

有志団体による盆踊りやダンスも見逃せない演目です。

ご覧ください、この一糸乱れぬ手の動き。「つくば音頭」はつくば市を代表する盆踊りなのだとか。

地元ダンスクラブのキッズたちで結成された「ねぶたダンサーズ」。爽やかなダンスパフォーマンスには夏の疲れも吹き飛びます。

パレードにはDJ山車も現れ、ダンサーの方々と共に会場を沸かせていました。

青空に映えるねぶたと神輿

ダンスパフォーマンスの後は、大清水公園で出番を待っていたねぶたと神輿の登場です。

ねぶたの巡行をライターは生まれて初めて見たのですが想像以上の迫力でした!

一回り小さいねぶたを曳くのは、地元のクラブの子供たち。みんな真剣な表情です。

まだまだ現役の大人たちは、神輿を担ぎながら余裕の笑顔を振りまいていました。

夜のパレード

あたりが暗くなりはじめると神輿や山車の提灯に明かりが灯り、会場の雰囲気がガラッと変わります。

提灯の明かりが幻想的な山車。周りには鼓や摺鉦(すりがね)などを手にした囃子方や狐面の行列が。

山車や神輿は1基1基、組合ごとに違いがあるので見ていて飽きませんね。

太鼓山車には勇ましい女性奏者の姿も。

ビリビリと腹の底まで響くような重低音が祭りの夜を一際盛り上げていました。

迫力あるねぶた行列

艶やかに光るねぶたの行列が登場すると、まつりパレードもついにフィナーレです。

2023年のまつりパレードに登場した大型ねぶたは5台。そのうちの1つが今年初登場の「加藤清正」です。

背面には金太郎、桃太郎、鬼も乗っていました。

こちらは「雨引観音マダラ鬼神」のねぶた。雨引観音は茨城県桜川市にある雨引山楽法寺の通称で、マダラ鬼神による再建の伝説が色濃く残っているのだとか。

丸いフォルムが特徴的なのは、つくばオリジナルの「バルーンねぶた」です。筑波山のガマ石にちなんだ大蝦蟇(オオガマ)のなんともいえない表情がユニークですね。

「鍾馗(しょうき)」は中国の唐の時代にまつわる伝説の英雄で、魔除けの神様として知られています。

途中、たまたま観覧していた場所に鍾馗のねぶたが停車。歩道側へ向けてぐるりと半転し、なんと真正面から見上げる形になりました!思いがけないサプライズでしたが、まつりつくば初参加の思い出に残る出来事でした。

これから楽しめるつくばエリアのお祭りを紹介!

筑波山麓の歴史と文化を楽しむ秋のイベント!「筑波山麓秋祭り2023」

筑波山麓の歴史と文化を楽しむ「筑波山麓秋祭り2023」は、
2023年10月28日(土)・29日(日)、11月1日(水)・3日(金祝)・4日(土)・5日(日)に開催。

筑波山の麓のつくば市 筑波、田井(神郡・臼井)、北条、平沢、小田の5地区には、参詣道「つくば道」、小田城跡、平沢官衙遺跡など近代・近世・中世・古代につながる町並み・史跡がたくさんあります。
秋のイベントをめぐりながら、歴史と文化を味わい、食事や買い物して、ゆっくりのんびり山麓の秋を楽しみませんか?

イベントの詳細はこちらから

筑波山麓秋祭り2023 | 筑波山麓秋祭り観光ガイド
筑波山麓秋祭り2023 | 筑波山麓秋祭り観光ガイド
https://aki-fes29836.com/fes2023/
この記事をかいた人
この記事をかいた人

黒岩 ヨシコ

インテリアと猫に詳しいフリーライター兼Webデザイナー。「ほどよい田舎に住みたい」という理由で千葉県東葛飾エリアから茨城県つくば市へ移住。幅広い興味と探究心を日々文章に注いでいます。

撮影した人
撮影した人

吉野 祥子

大学卒業後、単身つくばに移住を決めたほど、パンの街つくばが好き。出張撮影「BGM photography」 フォトグラファー。

住まい情報を探す

茨城県内つくばエクスプレス沿線の
宅地分譲情報
詳しくはこちら

移住の相談をする

つくばエリア移住サポート係
お問い合わせ
お問い合わせはこちら