つくば育ちの筑波大生インタビュー 【ツクナビ】
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2024.01.22
つくば育ちの筑波大生インタビュー 【ツクナビ】
今回はつくばで育った筑波大学の学生2名にインタビューを行いました。 つくばという土地の魅力、学校の様子、つくばでの生活など、幼い頃からつくばで過ごす2名から見た「つくばの魅力」をお届けします。 ※この記事の情報は、当時の個人の体験に基づくものです。

 

【つくば育ちの筑波大生】医学群医学類 戸倉さん

戸倉さん

筑波大学医学群医学類2年生。中学生のときに県外からつくば市へ移住。
中学校・高校は市内中高一貫校を卒業。

なぜつくばへ?

つくばに移住した経緯

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

親の転勤が理由で、元々住んでいた場所から職場に通いにくいということでつくばへ引っ越してきました。

つくばを選んだ理由

戸倉さんのご両親
戸倉さんのご両親
戸倉さんのご両親

教育に力を入れているという部分が大きかったです。小中一貫教育やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定高校が近くにあり、ここに住めば子供の教育に良い影響を与えるのではないかと思い移住を決めました。

実際に住んでみて

戸倉さんのご両親
戸倉さんのご両親
戸倉さんのご両親

子どもたちに学校のことを聞いてみても、授業の水準が高いと話していて、小学校・中学校・高校が教育に力を入れているのだなと感じました。夏休みの課題についても自分で考えるものが多く、子供の考えを広げるのにとてもよいと思いました。

中学校・高校について

学校の雰囲気

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

つくば市は研究施設が多いこともあり研究者の子どもが多く、「みんな頭がいいな」というのが第一印象です。
全体的には落ち着いていて、品行方正な印象ではありましたが、個性的な人が多かったと思います。

学校生活で今に活きていること

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

毎日ノート1ページを英語で埋めてくるという自主学習の課題があって、中1から高1まで毎日提出していました。そのおかげで英語力がかなり上がったと思います。

高校から先生は変わりましたが自主学習の課題は引き継がれていて、高校の先生も引き続き英語の課題を見てくれました。

研究施設見学について

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

学校の授業で研究施設の見学がありました。つくば周辺の施設見学は夏休みの宿題でも出ていた気がします。また、筑波大学の研究者に話を聞く機会もあったと記憶しています。

自分は産業技術総合研究所(産総研)に行って、地学の話を聞きました。そこで地震発生の仕組みについて知ることができました。
つくば周辺には研究施設が多いため、他の地域よりも研究施設に行く機会が多いように感じます。

つくばで実施されている支援活動について

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

母の紹介でつくば市のこども食堂でお手伝いをしていたことがありました。このお手伝いを通じて、様々な境遇の人と交流できたのは自分の視野を広げる良い経験となりました。

こども食堂のお手伝いにやりがいを感じたため、高校時代は、海外から来た子どもたちの学習支援にも参加しました。
つくば市は、海外から来た研究所職員のお子さんも多くおり、その中には日本語が分からず問題が解けないという子が少なからずいます。そういった子に向けて学校の宿題や日本語を教える支援を行いました。

支援が必要な人に向けて、つくば市では自分が参加したような取り組みがいくつか実施されていますが、今後さらに増えてほしいとも思います。

筑波大学へ進学、「多くの人に寄り添える医師に」

筑波大学を選んだ理由

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

家が近くて、地域枠が使えるのも大きかったです。
地域枠とは、茨城県に元々住んでいる人が、医学部を出て医師になった後に県内で医師の数が少ない病院で数年間働くという条件のもとで受験する方法です。

医学部の受験はかなり厳しいので、チャンスが増え、少しでも入りやすくなるのはありがたかったです。また、医師が少ないところに派遣されるということは地域の需要に応えられるということでもあるので、いいなと思いました。

医師を目指したきっかけ・将来の目標

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

自分が生まれてすぐの頃に肺炎と診断され、呼吸ができていない状態だったところを医師が救ってくれました。この話を大きくなってから聞いたときにその医師がいなければ自分自身は生きていなかったかもしれないと実感し、医師という職業に尊敬と憧れを持ちました。

色々な経験をすることでたくさんの人に寄り添えるような医師になりたいと思っています。

つくばエリアの魅力

つくばエリアに住んでいて感じること

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

道路や街がきれいです。つくばに引っ越してきた際に、前に住んでいた地域に比べて街が整備されている感じがしました。
仕事の関係上転勤が多い父は、神奈川や北海道、群馬など様々な地域に住んだことがあるそうですが、ここが一番住みやすいと言っていました。

ショッピングモールには多種多様な施設があり、交通も整備されていて東京に行くのも近いし、病院の数も充実しています。
生活に必要なものが周りに揃っているのは大きいと思います。公園もたくさんあるので子育てをする環境としては整っているように感じます。

つくばでお気に入りの場所

戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)
戸倉さん(筑波大学医学群医学類2年生)

二の宮公園です。インターネットで予約できるテニスコートがあり、よくテニスをしていました。他には友達と話したり、勉強したり色々なことをした思い出があります。

戸倉さんお気に入りのスポット(提供写真)

思い出のテニスコート(提供写真)

 

【つくば育ちの筑波大生】人文・文化学群比較文化学類 石綱さん

石綱さん

筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生。
生まれも育ちもつくば市で、つくば市立の小学校に通い、中学校・高校は市内中高一貫校を卒業。

小学校時代について

小学校の雰囲気

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

小学校1年生のときは「学園」エリアにある小学校に通っていました。
竹園など研究所が近くにあるエリアは「学園」と呼ばれていて、親が研究所に勤める家庭も多いため勉強熱心な人が多い印象でした。「学園」には東京から移住してきた人も多く、小学校1年生から学習塾に通う人も多かったです。

その後、つくばの中心地から離れたところに引っ越したのですが、そこでは将来は実家の農業を継ぎたいという人などもおり、学習の目的や将来の夢といったものにも違いが見られ、同じつくばでも地域ごとにさまざまな特徴が見られると思います。

印象に残っているイベント

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

つくば市は科学教育に力を入れているようで、小学校でも色々な研究所に校外学習で行きました。
外部講師を招いた特別授業では、学校の体育館にプラネタリウムを作ってくれて、専門家の人が解説してくれるイベントもありました。

小中一貫教育について

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

私が小学生だったときに、つくば市の小中一貫教育が始まりました。
中学校の先生が小学校に教えに来たり、中学校に行ってみたり、同じ中学校に行くことになる別の小学校と交流するような活動が増えました。部活体験や、足の速い子が中学校の体育祭に選抜で参加する機会もあり、中学校生活を具体的にイメージしやすかったです。

中学校・高校について

学校の取り組みについて

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

通っていた学校では、科学教育といった理系の取り組みに力を入れており、ハワイの火山を観察しに行く研修や、理系の講演会も充実していました。
また、「一人一研」という取り組みがあり、自分で研究したいテーマを決め、調査し、ポスターとパワーポイントで発表する授業もありました。進路選択の参考になったのは、筑波大学から講師を招いた特別授業です。心理学や歴史学など、5つの分野の授業が開講され、自分で好きな授業を選んで受けることができました。

印象的な学校行事

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

ウォークラリーが印象に残っています。
年に一度、およそ60kmの道のりを2日かけて歩くという行事で、「歩く会」など名前はそれぞれありますが、茨城県内の複数の高校で実施されています。

私の学校では、1日目はクラスごとの隊列歩行で、2日目はグループに分かれて自由に歩きます。食事も事前に自分で用意して出発するため、かさばるものを避けるなど、各自工夫をしていました。

ウォークラリーに向けて、体育でも長距離を歩くための練習をするので、歩く力はついたと思います。60kmくらいであれば、災害時でも歩いて帰れるという自信があります。

筑波大学を志望した経緯

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

つくばに住んでいることで、自然と筑波大学への進学の意欲が育っていました。

小学校のときも「筑波大学に行けたらいいよね」という会話はあり、中学に入るとそれがさらに現実的になりました。
また、筑波大学は学部が多いので、自分の好きな学部が選べるところも魅力的でした。

大学受験について

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

学校の先生が熱心に指導してくださったので、塾には行きませんでした。
周りにも塾に行っていない人が多かったと思います。

筑波大を受ける人に向けたゼミもあり、何十年も筑波大の受験対策をし続けてきた先生が添削しながら教えてくれました。

学校生活で今に活きていること

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

高校1年生のときに行ったニュージーランド研修です。2週間の研修で、ホームステイとファームステイの両方を体験できます。

研修中は、Google翻訳を使えば思ったよりも簡単に言語の通じない相手とコミュニケーションが取れましたが、ツールに頼らずに自分で勉強する必要性も強く感じ、帰国後は英語の学習により力をいれるようになりました。

つくば市は外国人が多く、国際的な雰囲気に触れる機会の多い環境のため、研修を通じて、もともと持っていた海外への興味がより高まりました。大学でも交換留学でカナダに行きましたが、高校時代の経験があったからこそ挑戦できたことだと感じます。

大学について

大学での研究

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

現在関心を持っているのは、イギリス文学とそのアダプテーションについてです。
卒業論文で研究対象にしたいと考えている英文学の作品は、ある女性作家によって描かれており、さらにこの作品は時代を越えて日本人の女性作家によってリメイクされました。
暮らした国も時代も異なる二人の女性作家が目指したものに共通するものがあると感じ、女性と文学の関係性にも注目しながら研究を進めていきたいと考えています。

カナダ留学について

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

長い期間親元を離れたので初めは不安でしたが、2週間もすると寮生活に慣れて楽しく過ごせました。20歳の誕生日をサプライズで皆にお祝いしてもらったのがとてもいい思い出です。

授業はもちろん、友達と話すのも街で目にするのも全て英語だったので、英語への抵抗感が格段に減り、英語を話す能力が身に付きました。授業の課題で膨大な英文の読み書きをしたのもいい修業になったと思います。

留学後に初めての一人旅でカナダを周遊した際には、留学で身につけた英語力を使って、旅行先で出会ったの人とも楽しく会話ができ、自分の成長が感じられたよい経験となりました。またいつかカナダに行って、オーロラを観るのが今の目標です。


カナダ留学のときの写真(提供写真)

つくばエリアの魅力

つくばエリアのおすすめスポット

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

つくばエリアは、1つの地域の中に都会っぽい部分と田舎っぽい部分があり、どちらも体験できるところが魅力だと思います。
住むのであれば、便利なエリアを魅力的に感じると思いますが、ぜひ自然の豊かなエリアにも出かけてみてほしいです。観光地として打ち出している場所以外にも、田園風景など、身近な「田舎」を散歩すると気持ちも爽快です。

他にも霞ヶ浦から続く「りんりんロード」という自然を楽しめるサイクルコースもあるので、サイクリングをしながらつくばの風景を楽しむのもおすすめです。
また、つくば駅周辺にはノバホールやカピオホールなどの音楽ホールも充実しており、音楽が好きな人にとってもいい環境だと思います。都内からのアクセスもいいので、著名な演奏家によるコンサートが開催されることもあります。


石綱さんお気に入りのつくばの田園風景(提供写真)

つくばでの思い出

石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)
石綱さん(筑波大学人文・文化学群比較文化学類3年生)

「学園」エリア周辺は二の宮公園や竹園公園、洞峰公園など公園の数が特に多く、小さいころからよく遊んだり、プールで水泳を習ったりしていました。

夏休みは、つくば市が開催する「つくばちびっ子博士」によく参加していました。「つくばちびっ子博士」は市内の研究所を回るとスタンプがもらえて、スタンプを集めると景品がもらえるというイベントです。祖父とドライブしながら色々な研究所を回った思い出があります。

 

※この記事の情報は、当時の個人の体験に基づくものです。

 

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この記事を書いた人
この記事を書いた人

和田海音(わだ あまね)

学生団体C4メンバー。
筑波大学知識情報・図書館学類所属。
つくばで見つけた日々の発見を通じ、みなさんの毎日をちょっとだけ豊かにする団体を目指し日々活動中です。

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