青木 幸奈(あおき ゆきな)さん
あおのき音楽教室 ボーカル・ピアノ講師
山形県出身。
都内からつくばみらい市へ移住後、2022年に守谷市へ。
国立音楽大学を卒業後、都内でボーカル講師として活動。アイドルグループの専属ボイストレーナーも務める。
2023年に守谷の自宅に併設した音楽スクール「あおのき音楽教室」を開講。地域の子どもが音楽に触れる機会を増やしたいと、コンサートイベントへの出演や児童支援教室での音楽支援も行っている。
4歳女の子と1歳男の子のママ。
青木 幸奈(あおき ゆきな)さん
あおのき音楽教室 ボーカル・ピアノ講師
山形県出身。
都内からつくばみらい市へ移住後、2022年に守谷市へ。
国立音楽大学を卒業後、都内でボーカル講師として活動。アイドルグループの専属ボイストレーナーも務める。
2023年に守谷の自宅に併設した音楽スクール「あおのき音楽教室」を開講。地域の子どもが音楽に触れる機会を増やしたいと、コンサートイベントへの出演や児童支援教室での音楽支援も行っている。
4歳女の子と1歳男の子のママ。
関 まりか(せき まりか)さん
株式会社MamaWell (妊婦のための健康伴走サービス)代表
富山県出身。
2020年に千葉県千葉市からつくば市へ移住。
大学卒業後、助産師として500人以上の出産現場に携わる。その後、千葉大学大学院に進学し「妊婦の身体活動」をテーマに研究を開始。
博士課程在籍中の2022年、株式会社MamaWellを創業。「女性の生涯における健康をエビデンスに基づいてサポートする」をミッションとし、妊娠・育児期の女性の身体づくりのサポートサービスを行う。
起業家、博士課程学生と二足のわらじを履く3歳女の子のママ。
林 真紀(はやし まき)さん
つくば未来リサーチ代表 翻訳家・研究調査員
神奈川県出身。2013年に横浜市からつくば市へ移住。
精密機器メーカー、国立大学法人の研究室にて翻訳者として勤務後、独立。
委託調査業務や産業翻訳の傍ら、発達障害の子どもを育てる保護者向け記事などを多数執筆。
2020年、自閉症スペクトラム障害の男の子の物語『キッズライクアス』(サウザンブックス社)をクラウドファンディングで翻訳出版。
夫と高校生の娘、中学生の息子、ミニチュアダックスフンドと暮らす。
▼林さんのインタビュー記事はこちらから▼
2023年に長年の夢だった音楽教室を守谷市の自宅で開講しました。
私が歌とピアノ、夫がベースとウクレレのレッスンを担当しています。
現在は10人ほどの生徒さんが通ってくれています。
音楽教室の傍ら、移住前から担当していたアイドルグループの専属ボイストレーナーも勤めています。
週に一度は東京へ出向いて、ボーカルレッスンを行っています。
2022年に会社を立ち上げ、妊婦さんの生活をエビデンスに基づいてサポートする日本初の妊婦健康伴走サポートサービスを提供しています。
ウェアラブルデバイスで妊婦さんの心拍数や活動量などのデータを収集し、専属の助産師がアドバイスを送るオンラインサービスです。
今年度は経済産業省の「フェムテック等サポートサービス実証事業」に採択され、全国の妊婦さんが無料でサービスを受けられる体制になりました。
ひとりでも多くの女性を支援ができるよう、認知度の向上を目指して奮闘中です。
研究所や企業から委託を受けて、調査研究と翻訳の仕事をしています。
業務は、調査内容に基づく海外の論文を集め、翻訳して調査報告書を上げるといった流れで、一件につき200枚ほどの報告書を仕上げます。
2020年には、つくばの方から多くの応援をいただき自閉症スペクトラム障害の男の子の物語『キッズライクアス』をクラウドファンディングで翻訳出版しました。
独身の頃は、ボイストレーニングの指導や新曲のディレクションなど仕事漬けの毎日で、夜中まで作業に当たることが普通でした。
それも楽しかったのですが、子どもができて、仕事に割ける時間に制限が生まれたため、自分のペースで働ける音楽教室を開くことに決めました。
教室を開いた現在も、レッスン後に子どものお迎え、お風呂、ご飯、寝かしつけと休む時間はほぼありませんが、大好きな音楽を仕事にしているので、歌うことで本来の自分を取り戻している感覚です。
3歳の子どもがイヤイヤ期に突入し、寝かしつけに毎日1時間以上かかることもありますが、夫と家事育児を分担して乗り切っています。
毎日慌ただしいですが、仕事の成功が自分の自己実現につながっているので、ワークライフバランスを気にせず仕事に打ち込むことができています。
10年ほど前は、発達障害を持った長男の療育のために月に数回、仕事を抜ける必要がありました。
会社員時代は、子どもに発達障害があることを周囲に言えず、気が重くなることも多かったのですが、自分が独立した後は、誰にも気を使わず、子どもとの生活にフルコミット。
そのおかげで、後悔することなく子育てができたので、自分にあった働き方を見つけることができてよかったです。
東京での生活を経て両親が暮らすつくばみらい市へ引っ越した後、マイホームを建てるためにTX沿線エリアで土地探しを始めました。
音楽教室を併設したかったので、ある程度の広さと3台分の駐車場が確保できる場所を予算内で探し、守谷市に理想のフルリノベーション物件を見つけました。
TX守谷駅があることで、つくばや都内から生徒さんを集うこともできます。
土地探しに5年ほど費やしたので、周辺道路の混雑状況や交通手段にはとても詳しくなりました。
私は、夫が筑波大の大学院に進学するタイミングでつくば市に移住しました。
自宅は筑波大のそばなのですが、決め手は自転車で生活できること。
出身地の富山にいた頃は車を運転していたのですが、千葉に引っ越した時に車を手放してから運転をしなくなってしまって。
茨城は車がないと不便だと思われがちですが、つくば市は自転車で移動可能な範囲に必要なものが揃っているので、不自由なく生活できています。
私は約10年前に、研究職のキャリアと子どもの住環境を重視してつくばに移住してきました。
知人から、「つくばにはママ研究者も多いから気の合う人がいるかも」と教えてもらったことがつくばを知ったきっかけです。
この10年で開発がどんどん進んで、車なしでも生活できるほど便利な街になったことに驚きますが、少し車を走らせれば筑波山でハイキングができたりと自然が楽しめるところは変わっていません。
守谷市は、イオンモールやジョイフル本田など大きな商業施設も多いのですが、渋滞も少ないのでお出かけはストレスフリーです。
守谷市に来る前はつくばみらい市にいましたが、みらい平駅周辺は道路も新しく、景観もきれいでした。特にTX沿いは歩行者専用道路もあったので子どもとも安心してお散歩することができました。
徒歩圏内に公園がたくさんあって、子どもが飽きずに遊ぶことができます。娘のお気に入りの公園が3カ所あるので、その日の気分に合わせて順番に出かけています。
あとは、車を少し走らせれば山も海もあるので、遊び場の選択肢が広いです。
つくばは研究所のイメージが強いと思うのですが、芸術の街でもあると思っています。
息子がバイオリンや一眼レフカメラ、特撮YouTuberが好きで、関連した習い事をしているうちに、たくさんの面白い芸術家さんと出会いました。映画監督やイラストレーターさんが主催しているイベントもあり、子どもと一緒に楽しませてもらっています。
この辺は、つくばや都内、千葉県のテーマパークにも出やすい立地の良さと、広々した土地を持ち合わせているから、都会と田舎を合わせて「とかいなか」と言われているそうです。
どこへでもさっと行って帰ってくることができて助かります。
空気が澄んでいて、お散歩の気持ち良さに感動しました。
地元の富山県と比較すると雪もあまり降らないので、交通機関の乱れがないところもいいですね。
食べ物が美味しいことです。
近所の直売所では新鮮な野菜が手に入りますし、レストランでもクオリティの高いお料理がお手頃な値段でいただけます。前菜のサラダで感動することもあります。
夫と食べ歩きをすることが趣味なのですが、お店もあまり混んでいないので、さらっと入った飲食店で美味しい食事に出会えます。
おすすめの飲食店がたくさんあるので皆さんに紹介したいです。
私は移住先の自宅で音楽教室をすることを予定していたので、移住当初は、生徒さんが集まるか、教室が地域の輪に溶け込めるのか不安でした。
ですが、守谷市はイベントが多く、先日も「ブランチ守谷」という商業施設でファミリーコンサートのオープニングステージを任せていただくなど、教室を知ってもらえる機会もありました。
約200人のお客さんと守谷の子どもたちに歌を届けることができて、一歩前進できた気持ちです。
移住と出産のタイミングが重なったこともあり、知り合いのいない場所で子育てをしていくことができるか不安でした。
つくば市は子育て施策も充実していますし、私は助産師の経験もあったのですが、それでも出産や子育てについて不安が絶えることはなかったので、その思いをMamaWellのサービスのベースにしました。
私は車の運転がとにかく不安でした。
当時は「つくばでの生活は車が必須ですよ」と多方から聞いていたので、不安でしょうがなくて。
実際に移住してみると、道や駐車場が広くて、あっという間に慣れました。
苦手意識の強かった運転ですが、ゴールド免許をキープしているので少しドライビングテクニックが上がっているのかもしれないです!
守谷市も、つくばみらい市も、優しく、穏やかな人が多い町だと思いました。子どもが通う幼稚園のパパやママも気さくな方が多くて、私にも子供にも優しく話しかけてくれます。
移住前は、家が点々とあるような田舎の風景を想像していました。
いざ来てみたら近未来的な雰囲気でびっくり。なんでもそろっていて暮らしやすいです。
髪も定期的に染めたいし、子どもはよく風邪をひくので、美容院や小児科などが近くに無かったらどうしようと思っていました。
実際に移住してみると、おしゃれな美容院もたくさんあり、必要なものだけがそろっているというより、ひとつひとつの選択肢が多いことに驚きました。
近所にある「けやき台公園」によく行きます。
広い芝生が広がる公園で、隣に児童館があるので雨の日も遊べます。
あとは昨年末、「あそびの森もりっ子」という施設ができました。
知育玩具メーカーがプロデュースしているのですが、守谷市に住む子どもは100円(大人無料)で利用できてありがたいです。
子どもの遊び場をいつも探していますが、TX沿線エリアは公園の他にも屋内の遊び場が充実している気がします。
つくばみらい市にいた頃は、「みらい平コミュニティセンター」によくお世話になりました。図書館、子育て支援室、児童館が併設されていて、子育て世帯の強い味方だと思います。
さくら公園という広い公園には、大きな滑り台や乳幼児が乗れるブランコもあり、子どものお気に入りでした。
TX沿線なので、子どもたちは電車が通り過ぎると「バイバーイ!」と手を振ったりしていましたね。
私は筑波実験植物園がお気に入りです。
ベビーカーでも楽しめるので子どもが生まれた時から何度も足を運んでいます。季節ごとに植物も変わるので、2カ月おきに遊びに行っていました。敷地も広く、見たことのない植物も多くて、大人も楽しめます。
入園料も子どもは無料なので、今日はこのエリアだけにして帰ろうと無理せず回れるのも嬉しいです。
わが家も子どもが小さいときは、公園にお世話になりました。
子どもたちが成長した今は、「つくばカピオ」と「ノバホール」というコンサートホールによく行きます。
一流の演奏者が来ることもあり、都内のホールよりもチケットが取りやすくて、家族で公演情報を共有しています。
自宅から歩いて5分程度なので、終演後に満員電車に乗らずに帰宅できるのも気楽でありがたいです。
保育園・幼稚園の選択肢は広いように感じます。
伸び伸び遊ばせてくれる園もあれば、ひらがなや計算を学ぶカリキュラムがあったり、中国語のカリキュラムも取り入れている保育園もあります。家庭ごとののニーズにあった園が見つかると思います。
私は「市長へのメール」という、市長にダイレクトに意見を出すことができるつくば市の制度を利用したことがあるのですが、「保育園に通う道が、古くてガタガタになりベビーカーでは通りづらいです」と連絡したら、市役所の担当課の方から電話がかかってきて、すぐに調査と舗装をしてくださいました。
育児とは少し違うかもしれませんが、対応がスムーズで素晴らしい取り組みだと思いました。
私は長男が特別支援の制度をフル活用させてもらったので、つくば市には感謝しています。
長男が2歳8カ月の頃、発達に違和感を抱いて保健センター相談すると、すぐに療育につないでくれました。小学校に進学する時も特別支援学級に入るかどうかを、市の判断ではなく、親と子の希望で選ぶことができました。
息子が楽しそうに伸び伸び成長している姿を見て、何度も救われました。
つくばで子育てをすることを選んだのはベストな選択だったと思っています。
守谷の子どもたちが、音楽を気軽に楽しめる機会を増やしたいです。
ファミリーコンサートのような機会を作ることで、地元の子どもたちが音楽を身近に感じられる環境を作れるのではと思っています。
あとは、茨城県南から世界に羽ばたくアイドルを輩出することも大きな夢です!
つくばエリアに移住してからは、深呼吸をしながら心に余裕を持った生活が送れています。仕事や育児に追われる毎日ですが、同じ環境の新しい友人にも恵まれて支え合い頼り合いながら充実した生活が送れています。
穏やかな生活を求めていらっしゃる方には、つくばエリアは本当におすすめの場所です。
MamaWellのサービスを当事者だけでなく、幅広い世代に知ってもらうことが、今の一番の目標です。
今回の対談をきっかけに、この記事をご覧になった一人でも多くの方、困っている方々にこのサービスが届けばいいなと思っています。
そして、せっかく自然豊かな場所で子育てができるので、筑波山の麓や近くの海にも家族で出かけていきたいです。
移住を考えている方には、まずこの場所に足を運んでもらって、澄んだ空気を味わってほしいです。
現在は、遠い研究所から仕事を受けることが多いのですが、つくばにもたくさんの研究所があるので、近隣の研究所からお仕事をいただいて、「つくばの研究調査といえばつくば未来リサーチ」と言っていただけるポジションを作っていきたいと思っています。
プライベートでは、子育ても落ち着いたので、夫婦でつくば市内の美味しいお店を開拓していきたいですね。おすすめのお店は、移住を考えている方々にもぜひ紹介したいです!
フリーマガジン「茨女」は、茨城所縁の20〜30代の女性編集部がつくる“茨城県出身の女性を応援するメディア”です。
「茨女」は、2013年11月1日にFacebookページに記事を掲載したことから始まりました。
「茨女」を通して、茨城県内外で活躍する茨城県出身の女性一人ひとりの人生を応援し、茨城県出身の女性のロールモデルとなるような人物を取り上げていき、マガジンを読んでくれた人に何らかの活力や勇気を与えられるようにとの思いで活動しています。また、茨城県出身の活躍する女性をピックアップし、世界に発信することで都道府県の魅力度ランキング最下位常連だった茨城県のイメージを払拭し、「人」が、「環境」が魅力的という観点から茨城県の良さを広めていきたいと考えています。
茨城所縁の20〜30代の女性編集部がつくる茨城県出身の女性を応援するメディア
「茨女」を通して、茨城県内外で活躍する茨城県出身の女性一人ひとりの人生を応援し、茨城県出身の女性のロールモデルとなるような人物を取り上げていき、マガジンを読んでくれた人に何らかの活力や勇気を与えられるようにとの思いで活動しています。
茨女編集部 代表 川井 真裕美
株式会社MIITO CREATIVE(ミートクリエイティブ)代表取締役社長。グラフィックデザイナー/イラストレーター。フリーマガジン「茨女」代表。「茨城×女性×デザイン」という領域で、茨城県の魅力を発信しながら「よくばりな働き方を叶える!」ことを実践中。
茨女編集部 八子結奈
フリーライターとして活動する傍ら、静峰ふるさと公園(茨城県那珂市)のパークコーディネーターとしてイベント企画を行う。