このエリアの「しきたり」どうなの?「つくば市」地元民に聞く 〜人と人とがつながる。地域ならではのコミュニティ〜
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2024.05.13
このエリアの「しきたり」どうなの?「つくば市」地元民に聞く 〜人と人とがつながる。地域ならではのコミュニティ〜
移住先で気になるポイントの一つに地域との関わり方があります。
今回は川崎市から12年前に移住をした、つくば市にあるヴィンテージ家具屋「sonota」のオーナー、廣川幸司さんに移住のきっかけ、郊外ならではの地域性やコミュニティなどについてお話を伺いました。

 

子どもの進学を機に利便性の良いつくば市へ移住

移住先をつくば市に決めたきっかけはどんなことでしたか?

妻の実家が茨城県小美玉市、僕の実家が東京都葛飾区だったこともあり、子どもが小学校へ進学するタイミングでちょうど中間地点であるつくば市に移住をしようと決めていました。
それまでも週末になると妻の実家で子ども達が過ごすこともあったり、茨城県には頻繁に来ていたので全く知らない場所ということではありませんでした。
初めは景観もよく自然が豊かな筑波山の麓への移住も考えていたのですが、仕事柄、都内へ行くことも多く、関東近郊への家具搬入といった県外への移動もあるため利便性の良いエリアで物件探しをしていたというのがきっかけです。
移住を決めたつくば市大井は常磐道「谷田部IC」や圏央道「つくば牛久IC」がすぐそばにあるので、事業をする上でも利便性が高く、ここで良かったと感じています。

地方都市ならではの環境が今の場所で開業するきっかけに。

実は物件探しを進めていくなかでつくば市の特徴が段々と見えてきたんです。
地方都市では中心地ではなく、郊外の方が土地も広く価格も抑えられること、電車移動が多い都内と違い車移動が基本のため、商品を購入しても配送ではなく持ち帰りされる方が多いと知ってから物件の選び方が変わりました。
都内の場合、お店の維持管理だけでもコストが多くかかります。
駐車場や倉庫などを借りながら小さなお店を維持していくとはとても大変で、そういった経済面も踏まえてこの場所を選びました。
移住当時はまだ圏央道を利用することができませんでしたが、それでも常磐自動車道を使うことで都内へのアクセスも良く、倉庫付きの店舗住宅として住むこともできる物件を見つけることができたことが大きなきっかけとなりました。
現在は圏央道が開通したことで北にも南にも移動がしやすく、都内ほど道路が混まない利便性が特に気に入っています。

場所によって密度が変わる地域コミュニティ

移住後の地域との関係性はどのような特徴があるのでしょうか?

家族と共に移住をすることやお店を始めることもあったので、移住をする前から地域の自治会や子ども会などには入ろうと考えていました。
新しくできた街と違い、もともと住んでいる方たちに地域のことを教えてもらうこと、協力いただくこともたくさんありましたので地域コミュニティへの参加は良かったと感じています。お店のこともあるので全部の会合や行事に参加をすることはできていないのですが、地域の方々とは良い関係が築けていると感じています。
この場所は国道沿いということもありお店を始められる方も多いので、新しい事業者さんと知り合うきっかけにもなっています。
こうした地域特有の密度の違いなどは、以前住んでいた川崎市や都内にはあまり見かけない仕組みなので、都心から新しく移住をされてくる方はびっくりされるかもしれません。

郊外への移住を楽しめる方はどんな人でしょうか?

中心地に移住をした場合でも、地域とのコミュニケーションを積極的に行う方もいればそうでない方もいると思うのですが、特に郊外の場合には地域との良い関係性を作っていくことは、生活する上で大切になってくるのではないかなと思います。
町内会や自治会といったコミュニティは他の地域にもあると思うのですが、その中にも新しく開かれた地域と古くからある地域では地域の環境や慣習に違いがあるのが現状です。
特に郊外に移住をする場合には、その土地の環境や慣わしを尊重しながら関わっていくことで良い関係性を作ることができると感じています。
例えばゴミ捨て場や街灯の整備といった環境整備も地区ごとに行なっているところが多い印象があります。この場所は比較的、お店も多いので新しく越してくる方もいるのですが、お互いに地域を支えていく意識があるので良い関係性が生まれているんだと思います。
地域とのコミュケーションを積極的に楽しんでいきたいと考えている方にとっては、中心地よりも少し離れた場所はおすすめの移住先になるのではないかなと思います。
逆に新しい地域はコミュニティもお店も建物も新しいので都心に現在住んでいる方が移り住みやすい印象があります。

子育てにおける地域コミュニティとの関係

子育て環境、地域と子ども達の関わりについて伺いました。

子育ての環境としてもこの場所で良かったと思います。
正直なところ学校までは30分くらい歩くので大変だなとは思うところはあるのですが、都内と比べて小学校・中学校ともに校庭が広いですし、学校帰りに近くの農家さんから野菜をもらってきたり、田んぼで泥だらけで遊んだりと、のびのびとした環境で子育てをすることはなかなかできないので家族にとっても子ども達にとっても良い経験ができているなと感じますね。

学校と地域の連携。都市との違いを伺いました。

都市部とは違い、古くからある地域だと自治会と子ども会が一緒になっていることも多く、地域の人たちが地域や学校の行事に参加したり、学校の連絡網なども地域ごとで管理されていることもあるので、お子さんがいる場合やこれから子育てを始める場合は特に地域と関わらないと生活が成り立たない部分が多いと感じています。
私たちは最初から自治会や子ども会にも参加していたこともあり、近所に住む同世代のお子さんを持つ方などに学校生活に関することを教えていただいたり、登下校に関しても地区ごとに決まり事があったりはしたのですが、不安に感じることはありませんでした。
僕自身、お店のこともあったので学校のことをあまり考えずに住まい選びをしてまっていたのですが、これから探される方はエリアだけでなく小学校や中学校などの場所も調べた上で物件選びをすると良いかもしれません。

 

自然を日々感じられる、適度な暮らしが郊外の魅力

移住してきて良かったなと思えるところはどんなところですか?

なんといっても渋滞が少なくて適度に都会で自然が豊かなところですね。
移住先の候補には千葉県なども含まれていたのですが、どうしても道が混んでしまうので避けたいポイントでした。
つくば市は多少の渋滞はありますが、都内などに比べれば少ないですし、車で自由に移動ができるのは良かったと思っています。市内や近隣を走っていても大体の場所で筑波山を望めるのが自然を感じられて良いですね。年に数回ですが、友人と筑波山近郊のロッジを借りてバーベキューをするといったイベントも移住してからの楽しみになっています。アクティビティに関しても混みすぎていないので家族連れで遊ぶには最高の場所だと思っています。
仕事の方もオープン当時から声を掛けてくれた方がいたことで、いろいろな繋がりを増やすことができました。店舗内装なども受けることが多いので市内の美容室や飲食店とのお付き合いも増えてきた印象があります。
特に最近は市内や近郊でイベントが増えたことで県外からイベントの帰りに寄ってくださる方も増えてきて、車で移動しながら楽しめるという点でもつくば市は良い街だと思っています。
この春、子ども達が進学し、夫婦2人だけでの生活が始まったのですが、卒業後にここに帰ってくるかはわからないので、店舗と住居を分けて暮らしてみることも視野に入れています。

プロフィール
プロフィール

廣川幸司さん 東京都葛飾区生まれ

妻・子2人の4人家族。
2010年川崎市から子どもの進学を機につくば市へは移住し、ヴィンテージ家具屋「sonota」を茨城県つくば市大井にオープン。
店内には50〜60年前のヴィンテージ家具を「デザイン」の視点でセレクトした商品が並び、ネット販売や店舗から個人宅までコーディネートするなど、幅広く活動。

HP:https://shop.sonota.jp/
SNS:https://www.instagram.com/sonota_photo

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