教育大国・茨城、最新の子ども英語学習に注目!
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2026.02.20
教育大国・茨城、最新の子ども英語学習に注目!
幼児期から自然に英語に触れ、小学生では海外の人とオンラインで交流し、中学生になるとAI(人工知能)を活用して対話を深めていく―。茨城県つくばエクスプレス(以下TX)沿線エリアの自治体では、発達段階に合わせた、豊かな英語教育が展開されています。つくばみらい・守谷・つくばの3市の❝英語教育の今❞を紹介します。

幼児期から「生の英語」に楽しく触れる

つくばみらい市では、2025年度から市内全ての保育施設にALT(外国語指導助手)を配置する計画を進めています。市立幼稚園ではすでにALTが配置されており、週2回、英語活動が行われています。市の担当者は、「幼い頃から英語に触れられる環境を整え、切れ目ない英語教育を目指したい」と話し、小学校、中学校での英語教育の土台づくりとしたい狙いがあります。

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幼児期から「生の英語」に楽しく触れる02
映像や音楽に合わせて、英語に親しむ園児たち

谷和原幼稚園では、イングリッシュルームでモニターから流れる英語の歌に合わせて、ALT(外国語指導助手)の先生や担任の先生と一緒に、子どもたちが元気よく体を動かしています。教室全体が一体となって英語に触れる、和やかな雰囲気が広がっていました。

年中クラスの英語活動では、歌やダンス、映像、カードを取り入れながら、英語に親しむ時間が設けられています。活動時間は30分。テンポよく内容が切り替わるため、子どもたちは集中力を切らすことなく、楽しそうに参加していました。

アルファベットの大文字・小文字をモニターで確認したり、手遊びを通して発音をまねしたりと、体を使った学びが中心。カードを使って英単語に触れたり、「I like soccer」など、好きなスポーツについての質問に答える会話を楽しんだり、英語を「聞く」「声に出す」機会が自然に組み込まれています。一人一人が発言する場面も多く、子どもたちが自信を持って答える姿が印象的でした。

ゲーム形式の活動では、チームに分かれて、活動の前半で習った単語を踏まえて英語で出題されるクイズに挑戦。教室は一気に盛り上がり、担任の先生たちも英語で声をかけながら子どもたちを見守っていました。最後は歌とダンスで締めくくり、30分の活動はあっという間に感じられます。

 

谷和原幼稚園園長インタビュー:園の日常に英語が息づく環境づくり

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谷和原幼稚園の園長、中野比呂志さん

園長の中野比呂志さんは、「英語の時間は、まず“楽しい”と感じてもらうことを大切にしています。難しすぎて苦手意識を持たないよう、子どもたちの様子を見ながら内容を調整しています」と話します。耳で聞いた英語をそのまま吸収しているため、発音が自然に身に付いていると感じる場面も多いそうです。ALTは英語活動の時間だけでなく、給食など日常の園生活の中でも子どもたちと関わっていると言い、保護者からは、「幼稚園の活動の中で、英語に触れられるのがうれしい」といった声も寄せられているそう。家庭で英語の歌を口ずさむ子もいるなど、日々の園生活の中での体験が、子どもたちの興味や自信につながっているようです。

 

オンラインで海外とつながる
外国人講師と一対一の英会話や同世代交流

守谷市では、専科教員やALTなど多様な人材を生かしながら、オンライン英会話や国際交流など、英語に触れる機会を広げています。教室の中にいながら、海外の人と実際にやりとりをする経験を重ねることで、子どもたちは英語を「使うもの」として身に付けていきます。守谷市の英語教育は、子どもたちの「伝えてみたい」を育てる学びを積み重ねています。

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守谷小学校:外国人講師と一対一で会話する児童と、振り返りで感想を伝え合う児童たち

守谷市の小学校5年生は、1人1台の端末を使い、フィリピンにいる講師と一対一で会話するオンライン英会話に取り組んでいます。

タブレットにイヤホンをつけ、画面の向こうの講師と向き合う子どもたち。会話では、自己紹介や好きなもの、週末の過ごし方など、身近な話題をテーマに進められています。はじめは「好きな食べ物を伝える」「休みの日にしたことを簡単に話す」といった短いやり取りからスタートし、慣れてくると相手に質問を返してみるなど、少しずつ会話を広げる姿も見られます。

講師は子どもの理解度に合わせてスピードや語彙を調整し、伝わらない時には言い換えたり、身ぶりでヒントを出したりしながら会話を進めます。約30分のオンライン会話を終えると、クラス全員で振り返りを行います。言えたこと、難しかったことを共有し、「次はこう言ってみたい」という前向きな気持ちにつながっていきます。英語を“使ってみる”体験が、子どもたちの手応えや自信として積み重なっている様子が伝わってきました。

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外国人講師と一対一の英会話や同世代交流04
御所ケ丘小学校:オンラインで台湾の子どもたちと英語で交流する児童たち

一方、御所ケ丘小学校の6年生は、台湾の小学校の子どもたちとオンラインでの国際交流授業を行っています。英語でのウェルカムスピーチから始まり、学校紹介やクイズを通して交流がスタート。グループに分かれ、相手校のグループと10分間話し、振り返りを挟んで別のグループと再び対話します。

うまく伝えられず、困った時はALTの先生がそっとサポート。言葉が通じた瞬間には、子どもたちの表情が一気に明るくなります。授業の最後は全員で記念撮影を行い、画面越しの交流が確かな体験として心に残る時間となっていました。

 

御所ケ丘小学校校長インタビュー:世界とつながる経験は大きな財産に

御所ケ丘小学校校長インタビュー:世界とつながる経験は大きな財産に
御所ケ丘小学校の校長、高野香保里さん

御所ケ丘小学校校長の高野香保里さんは、こうした国際交流の意義について次のように話します。「英語は、覚えることそのものが目的ではなく、使ってみる中で力が伸びていくものだと考えています。オンライン交流では、うまく伝わらない悔しさを味わうこともありますが、それも含めて大切な学びです。相手の反応を見ながら工夫し、『もっと伝えたい』と思う気持ちが次の学習につながっていきます。教室にいながら、世界とつながる経験ができることは、子どもたちにとって大きな財産になると感じています」

AIを取り入れた、新しい英語の学び

つくば市では、ICT環境の整備や教育への投資を積極的に進めてきました。電子黒板やタブレットの活用は英語に限らず、さまざまな教科に広がっています。その中で英語の授業では、AIを“目的”ではなく“手段”として位置づけ、子どもたちの「伝えたい」「もっと話したい」という気持ちを引き出す工夫が重ねられています。

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タブレット端末を通じてAIと対話する生徒たち

つくば市立みどりの学園義務教育学校では、中学2年生の英語の授業でAIを取り入れた対話型の学習が行われていました。

生徒たちはそれぞれ、自分のタブレット端末でAIと英語でやり取りをします。分からない単語があれば日本語に訳して確認することもでき、声に出して話すのが難しい場合は、文字を打ち込んで会話を続けることも可能です。

授業では、AIとの対話の後、隣の席の生徒や、グループでの英会話に移っていきます。授業を担当する先生は「友達同士だと会話が続かない生徒でも、はじめがAI相手だと『間違えても大丈夫』『恥ずかしくない』と自然にやり取りが始まることがあります。質問がすぐ返ってくるので、その表現を次に人との会話で使えるのも大きなメリットです」と、現場で感じている変化を語ります。

AIは会話だけでなく、英文を書く学習にも活用されています。単語や表現のヒントを示し、生徒自身が考えて文章を組み立てる仕組みのため、翻訳に頼りきりになることはありません。話す・書くの両面から英語に向き合える環境が整えられています。

 

みどりの学園義務教育学校校長インタビュー:AIで学びの質に変化

みどりの学園義務教育学校校長インタビュー:AIで学びの質に変化
みどりの学園義務教育学校の校長、山田聡さん

みどりの学園義務教育学校では、ALTによる対面での英語指導とデジタルツールの活用を組み合わせた授業が行われています。同校校長の山田聡さんは、AIの活用について「一人一台の端末環境が整ったことで、子どもたちが自分で解決しながら学ぶ場面が増えました。AIは先生の代わりになるものではありませんが、個別に問い返してくれる存在があることで、学びの質は確実に変わってきています」と話します。

子どもの教育環境は、移住を考える上で外せない要素。幼児期~小学校~中学校と、切れ目ない英語教育に取り組んでいるTX沿線エリアには、子どもの明るい未来が育まれています。

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