茨城県つくばエクスプレス(TX)沿線で住まいのプロに聞く!この街の住み心地。
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2025.06.20
茨城県つくばエクスプレス(TX)沿線で住まいのプロに聞く!この街の住み心地。
つくば駅と秋葉原駅を45分で結ぶつくばエクスプレス(以下、TX)は、2025年8月に開業20周年を迎えます。そんなTXの起点でもあるつくば市は、2024年11月に人口26万人を突破。実際にどんな人たちがどのような想いで移住をしてきているのでしょうか。20数年にわたって茨城県TX沿線エリアの変遷を見てきた「ピタットハウス 研究学園店/よつば不動産」の代表・甘利治彦さんにお話を伺いました。

全国でも有数の高い教育レベルが移住のカギに

今回お話を伺ったのは、TXが開業する以前から地域の住宅コンサルティングなどに携わってきた甘利治彦さん。2017年には、つくば市学園の森に総合不動産ショップ「ピタットハウス 研究学園店/よつば不動産」を開店。住まいのプロとして、茨城県TX沿線エリアの移りゆく姿を見続けてきました。

「TX開業から今年で20年。駅周辺から区画整理が少しずつ進められ、住宅地の供給も徐々に広がっていきました。当店は研究学園駅から徒歩で約30分の場所にあります。十数年前まで松をはじめとする木々に囲まれた日本自動車研究所のテストコースがありましたが、現在は住宅地、商業施設、公園もある地区へと発展しました。茨城県TX沿線はこのように新しく開かれた地区が多いことが特徴ですね」

茨城県TX沿線エリアはそうした開発・発展とともに人口が増加。今もなお移住を検討する人が増え続けていて、甘利さんのもとへ住まいの相談にやってくる人が後を絶たないそう。

「お客様の中心層は、首都圏にお住いの30代、40代の子育て世代の方々。茨城県TX沿線を選ばれる理由のひとつが、地域の教育レベルの高さです。都心へのアクセスのよさ、自然の豊かさなども魅力ですが、移住を考えているご家族にとって、教育環境の充実は大きな要素になっていると感じます」

例えば、学術都市として知られるつくば市では、全国でもいち早く、公立の小中一貫校を設立。一貫校以外の小学校や中学校も、プログラミング学習をはじめとするICT教育、英語・国際教育に力を入れたり、筑波大学や研究機関と連携した最先端の学びを取り入れたりと、教育水準の高さは全国トップクラスと言われています。

「独自のカリキュラムを実施するなど、学校それぞれに特色があるため、お客様が事前に情報を集めて『〇〇小学校の学区内で』と、エリア限定で住まい探しをする方が増えてきました。なかには駅から離れた学区もありますから、親御さんの通勤は大変になりますが、学区を最優先されています。

その背景には、コロナ禍にリモートワークなどで在宅の時間が増え、ライフスタイルに変化があったことも影響していると思います。“駅近=便利”といった利便性だけでなく、それぞれのご家庭に合った暮らしの豊かさやゆとりを求める傾向が強まりました。家探しの考え方が柔軟かつ多様化されていることも感じますね」

茨城県TX沿線エリアは街並みも住宅もゆったり広々

そうしたゆとりのある暮らしや家選びの多様化に対応できる、ゆったりとした街並みや住宅の多彩さも茨城県TX沿線エリアの魅力です。

「茨城県TX沿線の街づくりに大きく関わっているのが、各駅のエリアごとに定められた地区計画。建築物の業態や種類に合わせて敷地面積などの規制が設けられています。地区によって異なりますが、戸建ての場合はどんなに小さな家でも敷地面積は50坪~55坪以上が原則。都心の一般的な住宅に比べると、かなり広いと言えます。

もちろんマンションや商業施設といった大きな建物も、この地区計画に基づいて建てられています。こうした規制が土地の細分化を防いでいるので、狭い土地に建物がひしめき合うことがありません。ゆったりとした街並みが広がっているのは、そうした取り組みがあるからなんです」

そんな沿線エリアでは、近年、住宅の傾向にも変化が出てきたそうです。

「10年ほど前までは新築が中心でしたが、お子さんが独立されるなど生活の変化に合わせて住み替えを希望するご家庭が増えてきました。そのため、最近は築数年~10年前後の中古物件が出始めていて、売主さんのこだわりや個性を感じる物件もたくさんあります」

その中から3つの物件を紹介していただきました。つくばみらい市陽光台のこちらの物件は、敷地面積約90坪、建物面積約50坪の5LDK。28.5畳のキッチン+リビングダイニングに吹き抜けスペース、ホームシアターなど、空間を贅沢に使ったゆとりある造りになっています。


つくばみらい市陽光台の5LDKの物件。広々としたウッドデッキがあり、3台の並列駐車が可能です

つくばみらい市富士見ヶ丘の物件も個性的。敷地面積約63坪、建物面積約52坪の3LDKで、2台分のビルトインガレージやホームエレベーターを完備。2階には広々としたバルコニーもあります。


こちらの物件は2023年築。1Fのほぼ半分のスペースをビルトインガレージとして活用。キッチン、浴室などは2Fに

つくば市みどりの南の物件は敷地面積約70坪、建物面積約32坪。自然光をふんだんに取り入れたオール電化の住宅で、玄関前に広々とした庭と駐車スペースがあることも特徴です。


つくば市みどりの南の物件。写真は約28㎡のLDK。南向きの窓から自然光が差し込む造り

「駅周辺のマンションや、最寄り駅から徒歩圏内の戸建て物件もありますが、買い物などの日々の生活を考慮すると車は不可欠。そのため、中古の戸建て物件には、基本的に2台以上の駐車スペースが備わっています。

以前は部屋数の多さを重視する傾向がありましたが、近年は3LDK~4LDKの物件が人気を高めています。少子化の影響もありますが、部屋数は必要最低限あれば十分という考え方も、近年の家選びの特色になっていると思います」

便利でいて心地いい、茨城県TX沿線エリアの暮らし

最後に、茨城県TX沿線エリアにお住まいの甘利さんに、ご自身が感じているこのエリアの住み心地についてもお聞きしました。

「都心へのアクセスがよく、スーパーやショッピングモールといった商業施設が揃っていて、普段の生活には申し分ない便利さです。車社会ではありますが、幹線道路は2~3車線で走りやすく、街並みがゆったりしているので、空をとても広く感じられます。そして豊かな自然が身近にあることも潤いのある暮らしの大切な要素。沿線のシンボル・筑波山はふもとの散策やドライブも気持ちがいいですが、ロープウェイやケーブルカーで気軽に山頂をめざすこともできます。頂上から見渡す関東平野は絶景ですよ」

続いて、エリアに点在する公園の多さも、住み心地のよさにつながっていると話す甘利さん。茨城県TX沿線エリア(つくば市・つくばみらい市・守谷市)には、自然豊かな公園がたくさんあり、週末を公園で過ごす沿線住民の方も多いようです。

さらに暮らしを豊かにしているのが、グルメの充実です。「つくばはラーメンの激戦区でいろいろな系統のラーメン店が揃っています。私のお気に入りは、元フレンチのシェフが腕を振るう、はりけんラーメン。また、つくばにはおいしいパン店さんがたくさんあることで有名ですが、スイーツ店も高レベル。エクレアが人気のガトー・プーリアもおすすめです。移住されたらぜひ、お気に入りを見つけてみてください」

プロフィール
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ピタットハウス 研究学園店/よつば不動産

つくば市、土浦市、守谷市、牛久市、つくばみらい市など、茨城県南エリアを対象とした地元密着型の総合不動産ショップ。ピタットハウス研究学園店として新築・中古物件の売却・買取、賃貸はもちろん、よつば不動産として建築・リフォームなどにも対応。小さな子ども連れでも安心して訪れてもらえるよう、店内には子どもが遊べるキッズスペースが用意されています。

https://www.pitat.com/shopDetail/kenkyugakuen.html

取材・文:中村 美枝 撮影:佐野 学

 

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