つくばちびっ子博士2022って?

「つくばちびっ子博士2022」は、子どもたちに科学のおもしろさを体験して、科学技術に関心を持ってもらうことを目的に、つくば市の教育委員会が全国の小・中学生を対象に毎年実施しているスタンプラリー形式のイベントです。
特製のパスポートを持って、つくば市内にある現地見学可能な指定見学施設を見学後、確認クイズに答えます。
後日、つくば市教育局生涯学習推進課にパスポートを提出すると「確認クイズ」の正答数に応じて博士号の認定と参加賞が授与されます。
ちびっ子博士に参加するには、特製パスポートを入手しよう!
ちびっ子博士に参加する方法はかんたん、クイズの書かれた特製パスポートを所定の施設で受け取るだけ。
つくば市立の小学校・中学校の児童生徒には学校でパスポートが配布されるとのこと。
市外、県外在住の方は以下のサイトから配布場所をチェックして受け取りましょう。
パスポートに記載された指定施設の中から気になる場所をチェックして、パスポートと筆記用具を手に現地へと向かえばもうちびっ子博士イベントへの参加スタートです!

配布されているパスポートとリーフレット

パスポート内の解答欄

指定見学施設のリストも掲載されている
現地見学だけじゃない!紹介・学習動画も充実

新型コロナウイルスの影響があった2021年からは、自宅でも指定施設について学べる学習動画を配信する試みがスタート。つくば市のHPから35の機関の動画が視聴できます。
自由研究のための情報収集や施設訪問前の予習、遠方にお住まいで頻繁につくばの施設をまわることが難しい方には嬉しいコンテンツですね。
つくば駅発着!6つの研究教育施設を巡る便利な循環バス「つくばサイエンスツアーバス」を利用しよう

つくばサイエンスツアーバスは、土日祝日の休日限定で運行している循環バスで、ちびっ子博士2022の指定見学施設でもあるつくば市内にある6つの研究教育施設を巡回しています。
車を利用する必要なく、つくば駅前から好きな研究教育施設でバスを降りて見学や散策をすることができる手軽な交通手段として、家族連れや埼玉や千葉など県外在住の方にも多く利用されています。
夏休み期間はバス2台を利用して、通常の倍に増便し、1便35分間隔で月曜日を除いて毎日運行中とのこと。
希望の行き先に合わせて選べる、北回りルート、南回りルート
つくばサイエンスツアーバスは、利用者自身が、所要時間を考慮しながら興味のある見学施設へ効率よく足を選ぶことができるように2つのルートに分けられています。
朝から1日かけて研究施設をまわるなら、午前中に北回りルート、午後に南回りルートを利用するのがオススメです。
「サイエンスツアーバス」の利用方法
つくばサイエンスツアーバスの利用方法は簡単。
つくばセンター(TXつくば駅)バスターミナル8番乗り場目の前にある「つくば学園サービスセンター(BiViつくば1F)」で一日のりおり自由の乗車券を購入するだけでOK。
予約不要で、料金も大人500円、小学生250円、幼児無料(保護者同伴)と、気軽に利用できるのが魅力です。
ただし、利用の際にいくつか注意点も。
月曜は運休で、
平日・土曜日の午前中からバスを利用する場合、つくば学園サービスセンターの営業時間の関係で、チケットの購入場所が8番乗り場に停車している「サイエンスツアーバス車内」に変更になります。
また、見学先の施設では事前予約が必要な箇所があるため、バスを利用の際は事前に各施設の情報を確認しましょう。

夏休み限定の謎解きゲームイベント「暗号だらけの招待状」も開催!

サイエンスツアーバスでは、見学先の施設をより深く学び楽しんでもらうための夏休み限定謎解きゲームイベントを2022年7月23日(土)から8月28日(日)まで実施中!
施設の展示を手がかりに問題シートに書かれた問題を解き、解答を「つくば総合インフォメーションセンター」に提示してアンケートに回答すると、先着1500名限定で、参加賞として本物のアンモナイト化石や各種研究所グッズ、科学おもちゃガチャカプセルが当たる特設千本吊りにチャレンジできるとのこと。
謎解き自体の難易度は小学校3年生以上向け。
その中には、難しい問題もありオトナも楽しめるような設計になっているほか、もっと謎解きを楽しみたい方にむけて、サイエンスツアーバスでは訪問しない他施設の見学と謎を解く「エクストラ謎解き」も用意されているそう。
子どもたちが頭を抱えがちな自由研究のテーマ探しにピッタリのイベントとなっています。
各施設をもっと深く学びたい人にオススメ「スタッフガイド同行コース」
サイエンスツアーバスでは毎月第1第3土曜日に、スタッフがツアーに同行し各施設を説明つきで見学できる予約制の特別なコースも実施しています。
このコースでは、
- 国土地理院 地図と測量の科学館
- 筑波実験植物園
- 地質標本館
- サイエンス・スクエア つくば
- 筑波宇宙センター
の5施設を一日かけて見学することができるほか、互いの施設が関連し合う形の展示もあるため、5つの施設を通してガイドしてもらうことで新たに気づくことができる情報もたくさんあるとのこと。
夏休みのスタッフガイド同行コース(1日)の実施は、8月20日(土)。
さらに追加で、24日(水)の午前中に「地図と測量の科学館」、「筑波実験植物園」を巡る北回りコースのみのガイドが実施される予定です。
夏休み期間のガイド同行コースは人気のため予約がすぐに埋まってしまうとのことなので、気になる方はお早めに以下の申し込みフォームから問い合わせてみてください。
土曜・日曜・祝日(年末年始を除く)に運行している、6つの研究教育施設を巡る循環バスです。
料金:大人500円・小学生250円・幼児無料(保護者同伴)
運行情報は、サイトにてご確認ください
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目つくばセンター(つくば駅)バスターミナル8番乗り場
https://www.i-step.org/tour/tsukuba-science-tour-bus.html
オススメの指定施設を紹介!
サイエンスツアーバスの利用が可能な施設
国土地理院 地図と測量の科学館【北回りルート】

日本で初めての地図と測量に関する展示館。館内に入ると日本列島が立体的に見える「日本列島空中散歩マップ」が広がっています。
地図や測量に関する原理や仕組み、歴史等についてわかりやすく解説するとともに、パソコンによる都道府県のパズルや等高線のプレートを使った立体地図づくりなど楽しみながら地図について学ぶことができます。
また屋外に展示された直径22mの「日本列島球体模型」に登れば、地球の「丸さ」や地上高度300kmの人工衛星からの眺めとともに、たくさんの島からなっている日本の姿なども体感することができます。
日本で初めての地図と測量に関する展示館。地図や測量に関する原理や仕組み、歴史などを学ぶことができます。
予約不要
OPEN:9:30~16:00[入館受付 ~15:30]
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館で、翌日休館)
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/
筑波実験植物園【北回りルート】

およそ東京ドーム3個分の敷地には4つの温室があり、日本の主な植物、世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、私たちのいのちを支える植物、筑波山で見られる植物など、およそ3000種類の植物を見ることができます。


東京ドーム3個分の敷地には4つの温室がありおよそ3000種類の植物を見ることができる
予約不要
OPEN:
9:00~16:30(入園は16:00まで)
■企画展等の場合は延長することがあります。
休館日:
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館で、翌日休館)
※祝日の翌日が土曜日、日曜日の場合は開園
〒305-0005 茨城県つくば市天久保4丁目1−1
https://tbg.kahaku.go.jp/
つくばエキスポセンター【南回りルート】

科学技術を見て・触れて・楽しめる科学館。科学の不思議を学びながら体験できる展示がたくさん。世界最大級のプラネタリウムでは、大迫力の全天周映像と満天の星空がドームいっぱいに広がります。その他、サイエンスショーや科学教室など、家族みんなで楽しめるイベントも開催されています。

夏休み企画展「音と遊ぼう♪ おとのゆうえんち」
まるで音と遊んでいるかのような、体験型のおもしろい展示をとおして、音の原理や楽器のしくみを楽しく学んでみましょう!
期間)7/16(土)-8/31(水) 入館券で見学可

常設展示では、実際に見て、触れて、科学のふしぎを体験できる

直径25mを超える大迫力のプラネタリウム
科学技術を見て・触れて・楽しめる科学館。科学の不思議を学びながら体験できる展示のほか、世界最大級のプラネタリウムでは大迫力の映像と美しい星空が楽しめます。
予約不要(団体は要事前予約)
OPEN:9:50~17:00[入館受付 ~16:30]
※2022年8月11日(木・祝)~15日(月)は9:40開館
休館日:
毎週月曜日(祝日の場合は翌平日休)、年末年始、その他プラネタリウム番組入れ替え等
のための臨時休館あり。
※2022年7月21日(木)~8月31日(水)は毎日開館
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目9
https://www.expocenter.or.jp/
産業技術総合研究所 地質標本館【南回りルート】

鉱物・岩石、化石など、およそ2000点の地質標本を紹介する地球科学専門のミュージアム。エネルギーや鉱物資源など、人類文明を支える地球の恵みとともに、自身や活断層、火山噴火など、人と地球との関わりについて多面的に学ぶことができます。
日本列島の骨格となる地層や岩石の分布を示す大型プロジェクションマッピングが見どころ。また、ホール天井には地球の内部から「見上げた」日本周辺の震源分布モデルがあり、地震と震源の深さを目で見て実感できます。
見学には以下サイトから、事前予約が必要です。
国内最大級の地球科学専門のミュージアム。地球の姿とその歴史、さらに個々の地質現象を紹介するとともに、これらの本質に関わる情報を分かりやすく学べる。
事前予約制
OPEN:9:30~16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合翌平日休館)
〒305-8561 茨城県つくば市東1丁目1-1
https://www.gsj.jp/Muse/
産業技術総合研究所 サイエンス・スクエア つくば【南回りルート】

産業技術総合研究所の研究がどのように実用化され社会に役立てられていくのかがイメージしやすい形で展示されている、いわば「産総研のショールーム」。厳選した28の最新技術が、貴重な試作品や臨場感のあるビデオ映像などを使用して紹介されており、遠くに感じていた科学技術を身近に感じ、体験することができます。
見学には以下サイトから、事前予約が必要です。
事前予約制
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館で、翌平日休館)
〒305-0046 茨城県つくば市東1丁目1-1 中央本館 1階
https://www.aist.go.jp/sst/ja/
筑波宇宙センター【南回りルート】

筑波宇宙センターはJAXAの中心的な役割を担う研究施設。「スペースドーム」では、そのJAXAの活動と宇宙開発の「いま」を紹介しています。
館内では人工衛星の実機、試験モデルや本物のロケットエンジン、「きぼう」日本実験棟の実物大模型などが間近に迫ります。「プラネットキューブ」では時節ごとに企画展示を開催。
屋外には純国産ロケットH-Ⅱの実機があり、本物の持つ迫力を体感することができます。
ちびっ子博士2022には動画のみの参加とのこと。



日本の宇宙開発を進めてきたJAXAの歩みと”いま”を分野ごとに紹介する展示施設。実物大の人工衛星や本物のロケットエンジン、「きぼう」日本実験棟の実物大モデルなどを間近で見学できる。
事前予約制
OPEN:10:00~17:00
見学受付:9:30~16:30
休館日:不定休、年末年始(12/29 ~ 1/3)、施設点検日等
休館日はサイトにてご確認ください。
〒305-8505 茨城県つくば市千現2丁目1−1
https://visit-tsukuba.jaxa.jp/
つくばエクスプレスや公共のバスを使用して行ける施設
高エネルギー加速器研究機構(KEK)

数々の加速器群を用いて、素粒子、原子核の研究や物質構造の研究を行う加速器科学の世界的な拠点です。周長3kmの巨大な加速器では、素粒子の極微の世界を探求し宇宙創生の謎に迫る研究が行われています。
KEKコミュニケーションプラザでは、加速器が動く仕組みや素粒子について学んだり、宇宙から降り注いでいる宇宙線を観察したり、身近なものに含まれている放射線を自分で測ってみたりすることができます。
加速器が動く仕組みや素粒子について学んだり、宇宙から降り注いでいる宇宙線を観察したり、身近なものに含まれている放射線を自分で測ってみたりすることができます。
予約不要
OPEN:9:30~16:30
年中無休(年末年始・夏期休業期間を除く)
夏期休業: 2022年8月12日〜16日
年末年始: 2022年12月29日〜2023年1月3日
〒300-3256 茨城県つくば市大穂1-1
https://www.kek.jp/ja/
CYBERDYNE STUDIO

世界中が注目するCYBERDYNE社の装着型サイボーグHAL®を中心に、日々開発が進むサイバニクス技術をテーマに展示・運用している施設です。
事前予約(有料)で団体見学ツアーや実際に装着型サイボーグHAL®装着体験に参加できます。
装着型サイボーグHAL®やその他のロボットなどに関する展示物を自由に見学いただけます。
予約不要
※5人以上の団体で施設職員の案内を希望の方は有料の団体見学ツアーもあります。
開館時間:10:00~21:00
〒305-0817 茨城県つくば市研究学園5丁目19 イーアスつくば
https://cyberdyne.jp/studio/index.html
その他、車で行くのにオススメの施設
国立公文書館つくば分館

国の各機関などから受け入れた歴史資料として重要な公文書等を将来にわたり確実に保存し、これらを閲覧・展示などを通じ広く国民の利用を図ることを目的とした施設。
展示室では、日本国憲法の原本(複製)などの貴重な資料を見ることができ、特に歴史の勉強を始めた高学年のお子様におすすめです。
9月30日まで企画展「謎なぞとき公文書館-
本の形態や素材に着目する「書誌学」の手法を使い内閣文庫の古典籍・古文書の中の様々な知識を教えてくれる本の数々を紹介します。
展示室では、常時、「日本国憲法」や「終戦の詔書」、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の「朱印状」、地元茨城県の「常陸国水戸城絵図」や筑波山を描いた「常陸国筑波山上画図」など様々な資料を展示しております。(いずれも複製物)
予約不要
OPEN:9:15~17:00
休館日:土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(ただし、8月の企画展開催時の休館日は日曜日、祝日)
〒300-4246 茨城県つくば市上沢6−6 国立公文書館 つくば分館
https://www.archives.go.jp/about/outline/tukuba.html
ゆかりの森昆虫館

敷地面積12haのアカマツとクヌギの平地林の自然公園。カブトムシやクワガタムシ、アゲハチョウその他の蝶等の昆虫採集や観察もできます。夏にはオニヤンマも飛び交い、小鳥のさえずり等々と自然がいっぱいです。ゆかりの森の中には、昆虫館、宿泊施設「あかまつ」、など様々な施設があり、手軽にキャンプをしながら自然と触れ合う事ができます。




多様な生態系が残る緑ゆたかな自然公園。園内でバーベキュー場やテントサイトなど気軽にアウトドアが楽しめる。
OPEN:開館時間 9:00~17:00
休館日:月曜日
TEL.029-847-5061
料金・予約についてはWEBサイトをご確認ください。
〒300-2633 茨城県つくば市遠東676
http://www.tsukubaykr.jp/index.html
平沢官衙遺跡歴史ひろば

筑波山麓の観光スポットとしても名高いこの遺跡は、昭和55年(1980)に国史跡に指定された、今から千年以上前の奈良・平安時代の筑波郡の役所跡。平成5年から6年度(1993~4)には復元整備事業を計画して、本格的な調査を行った結果、一般の遺跡ではみられない大型の高床式倉庫と考えられる建物が数多く並び、それらを大きな溝が囲むという遺跡の全容が確認されました。
現在これらの倉庫跡は、そのころの税である稲や麻布などを納めた、郡役所の正倉跡と考えられています。
国指定史跡「平沢官衙遺跡」は奈良・平安時代の筑波郡役所跡で、当時の建築技術で復元した高床倉庫3棟を見ることができます。
予約不要
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館で、翌日休館)
※祝日の翌日が土・日曜日の場合は開館
〒300-4213 茨城県つくば市平沢353
https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/bunkazai/kuni/shiseki/12-18/12-18.html
他にも魅力的な施設がたくさん!
夏休みにどの施設を回るか検討する際はぜひ、ちびっ子博士パスポートや以下のサイトから詳細をチェックしてみてください。
指定施設をまわるときの注意点:公式サイトで「事前予約」が必要! 必ずチェックしよう
この夏指定施設を楽しくまわるためにはいくつかの注意が必要。その中でも重要な注意点を3つ紹介。
注意点その1:「事前予約」の確認
ちびっ子博士指定施設の中には一部「事前予約」が必要な施設・イベントがあります。
施設を訪れる前に必ず、市のホームページと各施設のホームページを確認しましょう。
※サイエンスツアーバスを利用する方も、施設への事前予約はご自身で行う必要があります。
注意点その2:感染対策
各研究機関等では各施設でのガイドラインやイベントの開催にあたって、感染防止策チェックリストを公表するなどの感染対策をしています。
訪問前にサイトを確認し、マスクの着用やアルコール消毒など、施設ごとの感染対策ルールに従いましょう。
注意点その3:熱中症に注意!水分・栄養補給を忘れずに
今年は気温が35度を超える猛暑日が予想されています。
指定施設の中には屋外施設もあるので、施設への移動中はもちろん涼しい屋内施設でも、こまめな水分補給や適度な塩分の摂取で、体調管理に注意しましょう。
「つくばちびっ子博士」と「つくばサイエンスツアーバス」はどちらも最先端技術、自然科学、歴史や文化などを実際に五感で触れて楽しく学べる、まさに夏休みの子どもたちにピッタリの企画。
子どもたちだけでなく保護者にとっても新鮮なインプットの多い、有意義な休日になること間違いなしですね。

浅野 南 (あさのみなみ)
つくば市移住歴約1年半の新米ライター。
つくばエリアが「知らない街」から「だいすきな街」に塗り替わっていくのを楽しみながら執筆しています。